エッセイ

水曜随想 党大会希望確信させる

 

 第29回党大会に参加してきた。コロナ直後でもあり、代議員の人数も例年に比べて少なく絞られた大会だったが、感動を呼ぶ発言が相次いだ。

 女性の地区委員長が積極的に発言し、LGBTQ当事者の代議員の発言もあった。党内にも残る性的少数者への偏見と向き合い、候補者として頑張る姿は、会場の感動を呼んだ。

 志位委員長のあいさつ、田村副委員長の報告と結語は、実践にもとづいた認識の発展がふんだんに盛り込まれていた。国際社会の平和秩序確立の方向、自民党政治を終わらせるたたかいへの展望、民主集中制と多数者革命、「人間の自由の実現」を目標とする社会主義・共産主義の解明、辺野古新基地建設に反対する沖縄県民のたたかいへの連帯の呼びかけ、6月の沖縄県議選の全国的意義など、世界と日本の混沌(こんとん)とした情勢を科学的にひもとき、希望を確信させるもので、「よし頑張るぞ」という決意が呼び起こされた。

 志位委員長が議長になり、新委員長には田村智子さんが選ばれた。田村さんの国会論戦での活躍からすれば当然の人事だが、党綱領にジェンダー平等を位置づける党ならではの指導体制である。

 北東アジアの現状分析と、ASEANに学んだ対話の仕組みを政府任せにせず、国民的運動の中から実現していこうという新しい提起は新鮮だった。台湾有事は日本有事とあおり、沖縄を軍事要塞(ようさい)化してきた日米両政府と対決してきた県民にとって、自らの頑張りで「沖縄を再び戦場にさせない」という希望あるたたかいの方向だ。

 大会から帰沖後、党八重山群委員会の新年の集い、うりずんの会の屋長朝博衆議院議員の新春の集い、辺野古で代執行を強行した沖縄防衛局への抗議行動、地元の農協の新年会への参加など、毎日が忙しい。

 26日から通常国会が始まる。150日間の長丁場だ。政治は一寸先はっ闇。何が起こるかわからない。党大会方針をふまえ、沖縄と日本の前途をみすえ、自民党政治を終わらせる論戦に挑んでいきたい。(しんぶん赤旗 2024年1月24日)

 

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