エッセイ

水曜随想 総選挙へ力をもらった

 

 コロナの感染拡大を気にしながら週末は沖縄と東京を往復し、地元での活動と国会論戦の生活が続いている。もう師走だ。

 国会も終盤に近づいたある日、上京する機内で客室乗務員さんから突然声をかけられた。「赤嶺様、いつもご苦労さまです。私はJALの不当解雇撤回闘争をたたかっている労組の役員をしています。いつも国会でお世話になっています」というのだ。こんなこともあるのかとびっくりした。

 争議団のホームページなどを開けると、「日本航空が2010年大みそかに行った整理解雇。この解雇を不当とし提訴。“原告団”はパイロット・客室乗務員で構成しています」とある。長期にわたってたたかいつづけている争議団や労組のみなさんに改めて敬意を表したい。

 菅新内閣になって初めて迎えた臨時国会だったが、12月5日で会期末を迎えようとしている。41日間の会期は短すぎる。小池晃書記局長は会期は延長すべきだと主張している。新型コロナウイルスの感染者が拡大し、深刻な状況のなかでは当然のことだ。予備費7兆円の使途は国会の論戦のなかで決めるべきだ。

 コロナの第3波に無策な対応、日本学術会議への権力的介入、国会を欺いてきた安倍前首相の「桜を見る会」のうそとごまかし、辺野古新基地問題をめぐる沖縄県民と菅政権との対決は緒についたばかりだ。異論を排除し、問答無用の態度をとりつづける菅首相の政治姿勢は、安倍政治を上回っている。

 予算委員会の一問一答で追及されたら、後ろから秘書官が答弁原稿をさしだす場面が目立った。首相のカンニングペーパーだ。

 会期末が迫った一昨日、首相官邸前から「学問の自由を守れ」とシュプレヒコールと演説が聞こえてきた。声も若々しいし、透き通っている。大学生・高校生の有志が「自由な社会を守れ」と声をあげたのだ。次期解散・総選挙への力をもらった会期末の出来事だった。(しんぶん赤旗 2020年12月2日)

 

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