衆院沖北委
衆院沖縄北方特別委員会は13日、北方問題について参考人質疑を行いました。
5月末の千島歯舞諸島居住者連盟の総会で就任した松本侑三理事長は、ロシアによるウクライナ侵略以降、最悪の状態になっている日ロ関係に言及。「島を不法に占拠されてから長い年月が経過したが、返還に至る道筋は見えてこない」と語りました。一方、海外メディアからの取材依頼が増えているとして、「不法占拠を元の正しい形に戻すために、国際社会と協調していくことも重要だ」と指摘しました。
日本共産党の赤嶺政賢議員は、納沙布岬の灯火台にある「祈りの火」が、沖縄県の波照間島から採火された経緯に言及。「祈りの火を見ると、領土返還の日まで頑張っていかなければならないとの思いを強くする」と訴えると、松本氏は「やはり(返還への)展望を持ちたい。組織も考え方も、そういう方向で進めていかなければならない」と述べました。
同連盟は、「北方領土」への墓参の早期再開を求めています。赤嶺氏は、同墓参は人道的見地から始まったとして、「政治的な動きに左右されずに継続して行えるようにすべきだ」と指摘。松本氏は「元島民と家族は特に思いが強い」と語り、早期再開に向けた協力を求めました。(しんぶん赤旗ホームページ)