国会質問

質問日:2021年 2月 17日  第204国会  予算委員会

沖縄の歴史への敬意ない菅政権 遺骨眠る土砂 基地に使うな

衆院予算委 赤嶺氏が追及

 日本共産党の赤嶺政賢議員は17日の衆院予算委員会で、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、埋め立て土砂の7割が戦没者の遺骨が残る本島南部から調達されるのは「戦没者への冒涜(ぼうとく)」だと批判し、土砂採取計画を撤回し遺骨収集に全力を挙げるよう求めました。

 赤嶺氏は、遺骨が眠る土砂を米軍基地の建設に使うのは「人間のやることではない」などの怒りの声が県内で広がっているとして、「戦没者の無念と遺族の心情に寄り添い、中止を指示すべきだ」と追及。岸信夫防衛相は「南部から土砂を調達する場合でも、遺骨がないか業者が目視で調査する」と述べ、南部からの土砂採取を否定しませんでした。

 赤嶺氏は、土に埋もれる遺骨は土と同じ色で判別が難しく、業者は重機で掘り起こすため遺骨に気づかずに採取されることになると指摘。「業者が目視で判別できる保証などない」と強調しました。

 赤嶺氏は、本島南部で犠牲者が多いのは当時の日本軍が南部に撤退しながら戦闘を続けたからで、「政府がこの事態をつくった歴史的な責任を負っていることを忘れてはならない」と述べ、認識をただしました。菅義偉首相は沖縄の歴史への言及を避け、「南部で採取する場合は遺骨に十分に配慮するよう求める」と述べるのみでした。

 赤嶺氏は、小渕恵三元首相(故人)が学生時代、占領下の沖縄でたびたび遺骨収集に参加してきたことにもふれ、「かつての自民党政権は沖縄の歴史への最低限の認識を持ち、沖縄でやってはいけないことを知っていた。しかし、安倍・菅政権には(その認識を)全く感じない」と厳しく批判。戦没者を冒涜する土砂採取計画は撤回するとともに、新基地建設の中止を強く求めました。

 

 

低空飛行訓練 中止を

赤嶺議員 米との協議求める

 日本共産党の赤嶺政賢議員は17日の衆院予算委員会で、沖縄県各地で米軍機による低空飛行訓練が昨年末から相次いでいる問題をとりあげ、低空飛行訓練の中止を求めました。

 赤嶺氏は、かつてないほどの超低空の飛行訓練が慶良間諸島や国頭村辺戸(へど)岬などで複数目撃されており、住民に不安が広がっていると指摘。従来の政府の対応は「住民への配慮」を米軍に求めるのみだと批判し、「住民の生活圏で危険な訓練を行わないよう日米間で話し合うべきだ」と迫りました。

 岸信夫防衛相は慶良間、辺戸岬で低空飛行が行われた事実は認めた上で、「米軍から日米合意に基づいて行っていると回答があった」と述べ、容認する姿勢を示しました。

 赤嶺氏は「政府の対応では住民の安全は守れず、日本列島を米軍の訓練場として差し出すようなものだ。主権国家の政府がやることではない」と厳しく批判しました。

 

論戦ハイライト

沖縄戦への歴史的責任 忘れてはならない

「危険な普天間」つくったのは日米政府

衆院予算委 赤嶺氏が迫る

 17日の衆院予算委員会で、米軍辺野古新基地の埋め立て土砂をめぐり、沖縄戦の戦没者の遺骨が今も眠る沖縄本島南部からの調達は許されないと追及した日本共産党の赤嶺政賢議員。沖縄戦の犠牲者が南部に集中した歴史的経緯を語り、新基地建設の中止を迫りました。

埋もれた骨の色

 岸信夫防衛相は、「採石業者は、開発前に遺骨がないかを目視で調査している」などと答弁。赤嶺氏は、遺骨収集の実像を示しました。

 赤嶺 土に埋もれた骨がどういう色をしているか知っているか。

 菅義偉首相 承知していない。

 赤嶺 白いと思われるかもしれないが、土と同じ色をしている。手にして重さを比べないと、サンゴのかけらと区別がつかない。

 赤嶺氏は、「子どもの指の骨はボールペンほどの細さしかなく、自分たちでも見つけるのは難しい」という、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表の話を紹介。「採石業者は重機で掘り進めるのだから、多くは遺骨に気づかず、丸ごと採取することになる」と批判しました。

 さらに、沖縄戦で住民を巻き込んだ凄惨(せいさん)な地上戦となったのは、本土決戦を遅らせようとした「捨て石作戦」のためで、「住民の犠牲者9・4万人の半数以上が南部で亡くなった」と指摘。当時の日本軍が住民の避難していた南部に撤退しつつ持久戦を選んだことで、狭い地域に住民と兵士が混在し、住民は壕(ごう)を追われ、食料を奪われ、口封じのために赤ちゃんに手をかけるよう強要されたと語り、「南部は、ありったけの地獄を集めたような戦場になった。そうした事態をつくりだした歴史的責任を忘れてはならない」と迫りました。

国際法に反する

 赤嶺氏は、沖縄での米軍基地の形成の歴史も強調。「米軍は、沖縄戦で上陸して住民を収容所に入れている間に土地を一方的に奪って基地を構築した。占領下でも私有財産の没収や略奪はハーグ陸戦法規で禁止されている」と述べました。

 赤嶺 沖縄の基地の形成過程をどう認識しているのか。

 首相 普天間飛行場は戦時中に米軍が土地を接収して建設されたと承知している。

 米軍が土地を接収した事実は認めたものの、「いずれにしても世界一危険といわれる普天間飛行場の固定化は避けないといけない」と続け、辺野古新基地建設に固執した菅首相。赤嶺氏は、「街の真ん中に普天間基地をつくったのは米軍で、容認しているのが日本政府だ。『世界一危険な基地』は日米両政府がつくっている」と批判し、「国際法に反して強制的につくった基地は無条件撤去が当然だ」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2021年2月18日)

質問の映像へのリンク

遺骨眠る土砂 基地に使うな(衆院予算委)

参考資料

米軍機による低空飛行訓練を報じた沖縄の地元紙の記事

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