活動報告

「建議書」の思い継ぐ 若者と復帰運動当事者討論 沖縄

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 沖縄の本土復帰の際、琉球政府が基地のない平和な沖縄としての復帰を求めて日本政府に提出した「復帰措置に関する建議書」を題材に、復帰運動時代を生きた当事者と現代の若者が歴史を学び、未来を考えるトークイベントが4月30日、那覇市の会場とオンラインで開かれました。

 

 建議書の作成に携わった元琉球政府職員の平良亀之助さんと日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、沖縄国際大学の秋山道宏准教授が建議書作成の経緯や復帰運動の背景などについて解説。これを受け、参加者が討論しました。

 

 平良氏は、辺野古新基地建設などについて、建議書で突き付けたことが今もそのまま通用する状況だと指摘。建議書が「日本政府にやりたい放題をさせないにらみを利かせている」と述べ、「建議書は生きている」と強調しました。

 

 若者たちから「復帰と聞いてどこか喜ばしいと感じていたが、沖縄側の視点に立てば沖縄の声が届いていなかったと分かった」「歴史や現在の沖縄の姿に興味を持つことが大切ではないか」などの意見が出されました。

 

 赤嶺氏は、若者へ「民主主義的な権利をたたかい取ってきた沖縄県民の歴史を引き継いでほしい」とメッセージを送りました。

 

 参加者は「どういう沖縄で生きていきたいか一人ひとりに問われている。思いを引き継ぎたい」と応じました。(しんぶん赤旗 2022年5月2日)

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