エッセイ

水曜随想 「沖縄県議選勝利へ死力」

 

 沖縄県議選挙は5月29日告示、6月7日投票でたたかわれます。沖縄は一足早く梅雨の季節を迎えており、7人の候補者は土砂降りの雨のなかを猛奮闘中です。新型コロナウイルス感染症の拡大は、選挙戦の大きな政治課題となりました。日本共産党県議団はいち早くPCR検査センターの設置をデニー知事に提案。休業要請については、補償と休業は一体と、積極的に訴え、貴重な役割を果たしています。

 コロナ対策の予算を確保するために不要不急の予算を削れ、と7候補は訴えています。不要不急の予算といえば辺野古新基地建設の事業費です。沖縄県の試算では2兆5500億円。検査体制のさらなる拡充、医療崩壊に直面している医療機関への支援、休業中の中小企業、小規模事業者、フリーランス支援策にまわすべきです。

 「新たな生活様式」を国民は誠実に実行しています。政治のありかたこそコロナの時代にふさわしく改めるべきです。軍隊や軍事基地ではコロナの感染拡大はとめられません。いまはパンデミックの克服のためにいっそうの国際協調が求められています。軍拡競争など、許されません。

 県議選挙では、辺野古新基地建設阻止、普天間基地の閉鎖・撤去も最大の争点になります。玉城デニー知事の与党勢力、オール沖縄の安定多数の確保と日本共産党7議席の確保が絶対に必要です。政府は軟弱地盤の改良工事の設計変更申請を、緊急事態宣言下の沖縄県に提出しました。沖縄県は申請の審査には最大約200日かかると政府に通知しました。辺野古の工事もコロナ禍でストップしています。

 25日、緊急事態宣言が解除されました。安倍政権のことだ、工事を再開するのではと心配になり、海上抗議行動で頑張っている仲間に電話をしました。彼は、「いま、検察庁法、黒川検事長問題など、日本共産党の頑張りで安倍内閣の支持率も2割台だ。沖縄県議選挙で勝って、安倍内閣の息の音をとめるのが先だ。明日からビラまきだ」と元気のいい反応が返ってきました。

 とはいえ、選挙区ごとの情勢は甘くありません。あと10日で投票日をむかえます。沖縄の勝利は、国会にも野党共闘の風を吹かせます。歴史を切り開くたたかい。オール沖縄と日本共産党7議席勝利めざして、死力をつくします。(しんぶん赤旗 2020年5月27日)

 

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