エッセイ

水曜随想 「まだ飛んでます」と追及 衆議院議員 赤嶺政賢

沖縄県東村高江の安次嶺雪音さんは、オスプレイ着陸帯N4地区から、400メートルのところに家族といっしょに住んでいる。自宅の真上をオスプレイがなんどもなんども旋回飛行をする。雪音さんは、たまりかねて、米軍機が飛ぶたびに、東村に抗議のメールを送っている。そのメールを国会でよみあげて外務大臣の責任を追及した。その一部は以下のとおりだ。

 

 1月30日 おはようございます!今もオスプレイがわが家の上空を飛び始めました。対応よろしくお願いします。

 2月1日 今日も今オスプレイが飛んでいます。対応お願いします。

 2月2日 ここのところ、ほぼ毎日のように、ヘリやオスプレイが飛んでいます。今日は2機がぐるぐるグルグル飛び回っています。毎回対応をお願いしますと訴えていますが、対応はしていただけていますか?6箇所のヘリパッドが全て使われ始めたらと考えただげでも、恐ろしいです。

 2月8日 20時24分ですが、オスプレイが飛び始めました。

 2月15日 今21時22分ですが、まだ飛んでます。毎日ですよ。あまりにも酷(ひど)過ぎます。強く抗議してください。この状況は異常です。私達家族はどうしたらいいのですか?

 

 外務大臣は、「米側は住民の平穏な生活のために妥当な考慮を払う。米軍に申し入れる」と答えた。雪音さんのメールは3月に入っても続いている。一つだけ紹介する。

 

 2月28日 おはようございます。昨夜体調が悪く、18時30分ごろには寝ていたのですが19時ごろからまたわが家の上空を21時ごろまで飛び始め、寝付けませんでした。ひどいです。窓ガラスも家も揺れました。土曜日も夕方飛んでいました。何度防衛局に申し入れても変わらないですよね。高江のヘリパッドの使用禁止と即時撤去を求めてください。(私は今の家が大好きです。これから先もここで普通に平和に暮らしたいです。)

 

 日本政府には米軍に約束を守らせる力も意思もない。高江のたたかいはおわっていない。オスプレイ着陸帯の撤去をもとめる県民規模の大闘争への発展めざして、安保の壁を打ち破る国会論戦に挑みたい。(しんぶん赤旗 2017年3月8日)

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