北沢俊美防衛相は11月16日の衆院安保委員会で、沖縄県北部東村で建設が計画されている米軍北部訓練場のヘリパッド(着陸帯)を使用して、垂直離着陸機MV22オスプレイが訓練する可能性があることを初めて認めました。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁。
北沢防衛相は、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる名護市辺野古の新基地について、「(滑走路の形状である)V字案、I字案で、オスプレイを想定し
て日米で協議をしている」「飛行経路については、オスプレイも想定したなかで議論を進めている」と述べ、日米間で協議を進めていることを認めました。
赤嶺氏は、北部訓練場の訓練ヘリは普天間基地所属であり、「辺野古にオスプレイが配備されれば、北部訓練場でも訓練を行うことになる」と指摘。現在、計画
されているヘリパッドはオスプレイ機による使用が可能なのかただしたのに対し、北沢防衛相は、「おっしゃる通り」「オスプレイ(の訓練)は可能」と答弁。
ヘリパッドの設計を変更する可能性にも言及しました。
赤嶺氏は、「ばく大な税金でヘリパッドを建設し、造ったら今度はオスプレイが使用
する。こんなごまかしでは県民の信頼は得られない」と批判。辺野古新基地とヘリパッドの建設は「中止しかない」と主張し、基地の県内たらい回し撤回を強く
要求しました。(しんぶん赤旗 2010年11月17日)