【選挙】2014年1月19日 名護市長選挙 稲嶺進氏が1万9839票を獲得し、自民党推薦の相手候補に4155票の大差をつけて再当選

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【平良朝敬さん(かりゆしグループCEO)の話】

動画はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=t_3BYl3qEP4

私は以前、辺野古移設を推進する者でした。それは、稲嶺元県知事時代に、軍民共用、15年期限付き条件の下、賛成をする立場でした。そのことは、名護市を含め、沖縄県の財産になるわけで、15年間は我慢をして、世界一危険な普天間飛行場をなくすことができればとの思いでした。ベストではないが、ベターの選択でした。

(それ)が、いまどうでしょう。V字型滑走路になり、航空母艦が接岸できる港が計画をされ、まさにアジア最大の軍事基地の要塞が建設されようとしています。そのことは、永遠に基地が固定化されることになります。それが沖縄の財産になりますか。答えは、絶対にダメですよね。(拍手)

これまで先人たちがひもじい思いをしながら、命を懸けてたたかって守ってきた沖縄の土地・自然を破壊させてはいけません。(拍手)我々責任世代として、子や孫に胸を張って、「ワッターヤ、マモタンドー(私たちは、守ったよー)」と言える行動をしましょう。(拍手)子々孫々まで沖縄の財産を守り続けていこうではありませんか。(拍手)

末松候補は、実はこのように言っています。「基地を誘致し、雇用をつくる」と言っています。これは、20年前の冷戦時代のときでしたら、理解もちょっとは致します。いまの時代に、時代錯誤も甚だしいと私は思っています。

みなさん、働くって何でしょう。働くことって何でしょうかね。まず、生活をしていくため。これは、もちろんでございます。やはり社会人として、夢と希望と誇りを持って、社会貢献をすることではありませんか。(拍手)戦争を手助けする仕事に誇りを持てますか。子や孫に父母は立派な仕事をしていると言えますか。

私はちょうど52年間、観光業一筋で今日までまいりました。観光は平和産業です。(拍手)紛争のあるところに、観光客は来ません。(拍手)オスプレイが100機以上北部の上空を飛び交うところが、リゾート地と言えますか。そこに楽園はありますかね。うるさいばっかりですね。危ないです。

アジアから見た沖縄県というのは、リゾート地です。アジアの楽園なんですよ。辺野古受け入れは、そのリゾート地、それから楽園の放棄になります。沖縄県は、観光立県と言っている一方で、標的になる軍事基地を後押ししています。本当に矛盾だらけで、まったくポリシーがありませんね。ですから、私もワジワジーしています。私は、辺野古断固反対ですし、絶対につくらせてはいけません。(拍手)

稲嶺市長、一つお願いがあります。将来の子どもたちに、夢と希望を与える宝物をつくっていただきたいというのが、私のお願いであります。それは何かと言いますと、キャンプ・シュワブの全面返還です。(大きな拍手)

みなさん、しばらく目を閉じてみてください。私がこれから言うことを想像していただきたいと思います。

キャンプ・シュワブは、625万坪の壮大な土地があります。そこには、青い海が広がって、ジュゴンが生育しています。希少生物が生息しています。その環境は、まさにアジア屈指の岬で、そこにリゾートホテルが建ちならび、リゾートマンションが建ち、人々が往来しています。想像しました? まさに楽園ですよね。(拍手)命どぅ宝なんですよ。

辺野古移設により、未来永劫に軍事要塞化される岬とは、天国と地獄の差があります。みなさん、子どもや孫のために、どこを選択しますか。…

(2014年1月8日、稲嶺ススム市長必勝総決起大会での訴えから)

 

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