8月8日に開かれた原水爆禁止2023年世界大会・ナガサキデー集会(閉会総会)では、国連代表、海外の政府代表、被爆者らが「核なき世界」へ連帯を訴えるとともに、日本国内のたたかいも交流しました。
沖縄の選択を日本の選択へ
南西諸島の基地化反対 運動交流
「『沖縄の選択を日本の選択へ』 大軍拡阻止、核兵器禁止条約に参加する日本を」では、沖縄・南西諸島の軍事基地化に反対するたたかいに連帯して、国会議員、九州・沖縄の代表と各地の代表が発言し、運動を交流しました。
オール沖縄1区代表で日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が、沖縄の軍事基地強化と県民のたたかいを報告。沖縄戦の体験者でつくる「元全学徒の会」が声明を出し、「戦争する国は、美しい大義名分を掲げるが、戦争には悪しかない」と指摘したことや、玉城デニー知事が「地域外交室」を新たに設置し、アジアとの交流に取り組んでいることを紹介。辺野古の問題をめぐって、建白書の提出から10年を迎えたことにふれて、「沖縄と本土が声を一つに固く連帯してこそ、日米両政府を動かせる。勝利をつかみ取るまで頑張ろう」と訴えました。
九州・沖縄各県のリレートークで、住宅地の真ん中に長射程ミサイルの弾薬庫建設の動きに、住民の反対運動が広がっていることなどが報告されました。
次世代の決意では高校生から真ん中世代の取り組みが報告されました。
新日本婦人の会千葉支部の小林美子さんが、毎年子どもたちと折り鶴を折って広島に届けていることを紹介。平和の碑めぐりガイドとして活動する長崎民医連の小森恭平さんは、「理学療法士として働き、リハビリを行う患者の多くが被爆者です。医療の立場から世界平和に向けてできることをやっていきたい」と話しました。
全国の高校生平和ゼミナールの高校生が、「商店街で核兵器禁止条約の批准を求める署名を4人で1時間かけて50筆集めた」(愛知)、「G7(主要7カ国)サミットの首脳に核兵器廃絶を訴える署名を送った」(東京)と報告しました。(しんぶん赤旗 2023年8月9日)