活動報告

辺野古新基地建設中止の政府をつくろう 沖縄演説会で小池書記局長訴え

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コロナ危機突破、辺野古新基地建設中止、建白書の実現で、平和で誇りある豊かな沖縄へ―。日本共産党の小池晃書記局長は25日、沖縄県オンライン演説会で、「オール沖縄とあかみね政賢さんの勝利で政権交代を実現し、辺野古新基地建設中止の政府をご一緒につくろう」と訴えました。玉城デニー沖縄県知事や城間幹子那覇市長、糸数慶子前参院議員、翁長雄治県議、オール沖縄の2~4区の各候補から激励のメッセージが寄せられ、1~4区のオール沖縄の全員勝利に向けて、決意を固めあいました。

 小池氏は、「自民党総裁選の4候補は辺野古新基地建設も憲法改悪の考えもみな同じ。自民党内のたらい回しではなく、政権交代が必要だ」と主張。市民連合と共産、立民、社民、れいわ各党が8日に合意した総選挙に向けた野党共通政策は、辺野古新基地建設の中止など6項目の実現を確認したとして、「これが実現する政府ができれば、全く違う日本が生まれる」と力を込めました。「今日の市民と野党の共闘の出発点は沖縄だ」とし、「沖縄を愛する心で、沖縄からチェンジを、政権交代を実現しよう」と呼びかけました。

 

 小池氏は、あかみね議員が辺野古新基地問題をとりあげた質問は約160回に上り、「命(ぬち)どぅ宝(命こそ宝)、沖縄の平和の心を国政に届け、全力で頑張ってきた」と紹介。「あかみねさんの議席は日本共産党だけでなく、党派を超えたオール沖縄みんなの議席だ。平和で誇りある豊かな沖縄へ、あかみねさんの宝の議席を何としても守り抜こう」と呼びかけました。

 

 小池氏は、日米両政府による米海兵隊普天間基地(宜野湾市)の返還合意から25年になったにもかかわらず、同基地での深夜・早朝を含む離着陸の増加や、MV22オスプレイからの部品落下、有害な有機フッ素化合物(PFOS)などを含む汚染水を公共下水道に放出した問題などが相次いでいると指摘。沖縄国際大学の前津栄建学長が声明で、「現状は何ら変わらず、むしろ悪化している」と述べ、同基地の即時閉鎖・撤去を求めたと紹介し、「普天間基地は無条件撤去を」と強調しました。

 

 辺野古新基地建設の埋め立てに使用する土砂を、沖縄戦の戦没者の遺骨が混じる本島南部から採取しようとしている問題では、小池氏が参院本会議で採取中止を2回求めましたが、菅義偉首相は「配慮して採取が行われる」などと無責任な答弁に終始しました。小池氏は、土に埋もれた遺骨はサンゴのかけらと見分けがつかず、判別される保証はないと指摘。「政府は戦没者を冒とくするな。戦没者の無念と遺族の心情に寄り添い、土砂採取計画は撤回し、遺骨の収集と返還に全力をあげよ」と訴えました。

 

 小池氏は、そもそも南部の土砂採取は、建設予定地に軟弱地盤が見つかり、埋め立てに必要な土砂が当初の7倍に増加したためで、計画そのものが「破綻している」と強調。「『辺野古新基地はきっぱり中止せよ』という声を上げていこう。アメリカにモノが言えず、『植民地政府』のように唯々諾々(いいだくだく)と従う自公政権を退場させよう」と力を込めました。

 

 また、自公政権が、米中が台湾海峡で衝突した場合に、安保法制に基づく対応を検討していることについて、「そんなことをすれば沖縄は戦場になりかねない。日米両国が軍事的に関われば、軍事対軍事の悪循環になる」と警告。「安保法制=戦争法を廃止しなければ、日本の平和は守れない」と強調しました。日本の果たすべき役割は、憲法9条を生かした積極的な平和外交だとして、「9条生かせの願いは、オール沖縄の候補に。1区はあかみねさんに」と語りました。

 

 2区の新垣クニオ、3区のヤラともひろ(現職)、4区の金城トオルと、オール沖縄の各予定候補の魅力を紹介。「オール沖縄の4人の候補は、沖縄の民意を国政に反映させる新しい政権を実現しようと力を合わせている。必ず全員の勝利をかち取ろう」と訴えました。

あかみね氏ら訴え

 

 オール沖縄の代表で日本共産党の、あかみね政賢・沖縄1区予定候補(同区選出の衆院議員)は、自公政権の新型コロナ対策での無為無策ぶりを批判。「今度の総選挙で政権交代を実現し、医療と社会保障を大事にする政治に切り替えましょう」と力を込めました。

 

 あかみね氏は「辺野古の(米軍)新基地ストップのために頑張ろうではありませんか。オール沖縄は、草の根で県民の一人ひとりが辺野古に基地は許さないという気持ちで結びつき、絆が大きくなっている。皆さんの大きなご支援を、心よりお願いしたい」と訴えました。

 

 玉城デニー知事は、あかみね氏が新型コロナ対策や新基地建設阻止のために尽力していることについて、「心より敬意を申し上げる」と語りました。

 

 デニー知事は「県民の声を国政の場に届けるため、安全・安心で幸福が実感できる島の実現のため、手を取り合って支え合って、ぬちかじり(命の限り)一丸となって頑張ってまいりましょう」と呼びかけました。

 

 城間幹子那覇市長は「あかみね政賢さんにぜひ引き続き、沖縄の心を国政へ届けていただきたい。全力で応援させていただきます」と表明しました。(しんぶん赤旗 2021年9月26日)

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