来たるべき総選挙で日本共産党は、衆院九州・沖縄ブロック(定数20)で沖縄1区必勝と比例2議席以上の獲得で比例議席の奪還を目指して全力をあげています。それぞれのブロックを駆け巡る各予定候補の活動と実績を順次、紹介します。
「新基地ストップ、普天間基地の閉鎖・撤去、平和で誇りある豊かな沖縄の実現、野党連合政権実現へ力を合わせましょう」――。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員(党沖縄県委員長)は、最近開始した公式LINEの動画メッセージで、こう呼びかけています。
日米両政府が強行する同県名護市辺野古の米軍新基地建設計画は、圧倒的多数の明確な反対の民意を何度も示す県民世論と、新基地阻止を目指す「オール沖縄」勢力の運動により、行き詰まりを見せています。
垣根を越えて
赤嶺氏は、保守と革新の垣根を越えたオール沖縄の候補として衆院沖縄1区で2014年、17年と連続で勝利。辺野古の新基地建設計画の破たんぶりを、国会論戦などで明らかにしてきました。
赤嶺氏は17年2月から国会議員で唯一、新基地建設予定海域で実施したボーリング調査結果などの報告書(16年3月作成)の提出・開示を防衛省に要求していました。
18年3月にようやく防衛省は開示し、マヨネーズ並みの柔らかさと言われる軟弱地盤が広範囲に存在することが公式に確認され、防衛省が新基地建設に不都合な情報を長年ひた隠しにしていたことが判明しました。
防衛省沖縄防衛局は昨年12月、軟弱地盤の改良工事のため、新基地建設の工期を大幅に延長することを発表。防衛局が提出した新基地の設計変更の申請で沖縄県知事の承認を得た時点から新基地の提供手続き完了まで、約12年かかると見積もりました。
現場視察重ね
今年2月12日の衆院予算委員会の質問で赤嶺氏は、「世界一危険」と言われる同県宜野湾市の米軍普天間基地の一日も早い返還のためにとして辺野古移設(新基地建設)に固執する安倍首相を、厳しく批判しました。
「一日も早い解決が辺野古と言うがあと12年かかる。あと12年、普天間の危険を放置するのか」――。
普天間基地について赤嶺氏は「直ちに運用停止、閉鎖・撤去すべき。こういうことを民意は言っている」と強調しました。
住民合意なく強行されている宮古島や石垣島での陸上自衛隊ミサイル基地配備計画も、断じて許されないとの思いで国会質問での追及や現場視察などを重ねています。
沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は、「体を張って県民の声を伝える赤嶺さんには、とても勇気づけられている。沖縄を平和な島にするために、絶対に国会議員でいてほしい」と語りました。(つづく)(しんぶん赤旗 2020年9月8日)