沖縄県議選は、大激戦・大接戦のまま6月7日の投票日を迎えます。同県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対し、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力の躍進と、公認7候補全員の勝利をめざす日本共産党は、自民党や公明党の候補らと議席を争う状況で、「絶対に負けられない。1票でも多く」と、最後までの猛奮闘で逆転勝利をもぎ取る構えです。
日本共産党の、とぐち修と比嘉みずき(いずれも現、那覇市・南部離島区)、たまき武光(現、島尻・南城市区)、セナガ美佐雄(現、豊見城〈とみぐすく〉市区)、玉城ノブコ(前、糸満市区)、しまぶく恵祐(新、沖縄市区)の6候補(浦添市区の西銘純恵党県議は無投票当選)は、炎天下にも負けず各地を駆け回ります。
新基地建設を直ちにストップし、建設にかかる税金を「新型コロナウイルス対策、暮らしと経済の回復に使おう」との訴えに、共感の輪は大きく広がり続けています。
県議選公約で新基地建設「容認」を掲げ、公明党や補完勢力と合わせて県議会過半数の獲得を狙う自民党は、県民の批判を恐れ、新基地についてほとんど語りません。
日本共産党支部・後援会の電話などでの対話では「自民党政治をストップさせたいので、支持を広げてください」と呼びかけると「応援する。頑張りましょう」という反応が寄せられています。
5日には島尻・南城市区内の南風原(はえばる)町で、たまき武光候補とデニー知事が街頭宣伝しました。
堂々政策 連日燃ゆ 沖縄県議選6氏全力
議席返り咲きへノブコ氏こん身
「辺野古の新基地建設に反対し、普天間基地(沖縄県宜野湾市)の閉鎖・撤去を求めて全力で頑張り抜きます。沖縄戦の最後の激戦地となった糸満市から、平和を守れの声を大きく上げていきましょう。その声に応えたい。どうかご支援を一回り二回り広げて、県議会に押し上げて働かせてください」―。
7日投票の沖縄県議選糸満市区(定数2)には3人が立候補。日本共産党前県議の玉城ノブコ候補は、議席返り咲きを必ず果たすため、こん身の訴えを続けています。
4日夕、街頭で市民決起集会を開催。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「糸満から玉城デニー知事を支える、正真正銘の『オール沖縄』、玉城ノブコさんを押し上げよう」と、力を込めて呼びかけました。
同区の自民党現職候補も同じ場所で演説。相変わらず日本共産党についての事実無根のデマを述べ、オール沖縄についても攻撃し、県民に混乱と分断を持ち込む、なりふり構わない姿勢がさらに際立っています。
党支部・後援会は5日、宣伝や電話などでの対話に全力。反共攻撃などを打ち破るために堂々と政策を訴えました。「玉城ノブコを応援する市民の会」も連日奮闘しています。
宝の議席継承へ しまぶく氏激戦
1人はみ出しの沖縄市区(定数5)では、日本共産党の新人で元自衛官の、しまぶく恵祐候補が最後の議席を、自民党の現職と新人の2候補と激しく争っています。
日本共産党の嘉陽宗儀県議(7期)の宝の議席を必ず受け継ぎ、33歳の若い力でデニー知事を支えたいと強調する、しまぶく候補。県民が示してきた辺野古新基地建設反対の「民意に背く自民候補を県議会に送るわけにはいかない。安倍自公政権への怒りの一票を託してください」などと演説しています。
対話でも、自民党県連が新基地建設「容認」を公約で掲げていることを知らせると、日本共産党への応援・支持の反応が返ってくるという状況です。
自民側も、共産党を追い落とし2議席獲得することに執念を燃やしています。新人候補は宣伝エリアを拡大して全市的に展開。現職は、海洋資源開発推進による県民所得向上という持論などを街頭で述べますが、コロナ禍からの暮らし・経済回復のための具体的支援策は語りません。
しまぶく候補の選対は、インターネット・SNSの活用も含め対話・支持拡大の活動をさらに強める構え。「どれだけの人に真剣になって訴えたか、その量で勝負が決まる」として、支持や「担い手」を最後の最後まで広げ抜き、逆転勝利する決意を固め合っています。(しんぶん赤旗 2020年6月6日)