沖縄県東村高江で強行されている米軍北部訓練場(東村、国頭=くにがみ=村)のヘリパッド(着陸帯)建設に関し、防衛省沖縄防衛局が、事前協議をせずに無断で国有林野の立木を伐採していたことが8月4日、分かりました。
林野庁沖縄森林管理署の清水俊二署長が3日午後、防衛局とともに、ヘリパッド建設予定地の立ち入り調査をした結果、事前協議が行われていない立木の伐採を確認しました。
国有林野の使用承認書で、胸の高さ(地上120センチ)で直径4センチ以上の立木の伐採については森林管理署との事前協議が必要です。
防衛局の工事が使用承認に違反していることを林野庁が認めたことは重大です。
沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏は「北部訓練場は大部分が国有林で、立木の伐採は森林管理署と協議をしなければならないが、沖縄防衛局が違法に伐採をしていることが明らかになった。手続きを無視した工事などありえない。現在の工事を全て中止して、事前協議をすべきだ」と話しました。
少なくとも3日午後の段階で事前協議のない伐採が確認されているにもかかわらず、4日も大型ダンプが14台工事現場に入りました。違反状態の工事が続けられている可能性があります。
無法許さぬ 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の話
7月25日に森林管理署長に聞き取りをした際、事前協議のない伐採が行われていることは現場を見れば明らかだと指摘し、現場で確認することを強く求めました。世論に押されて現場確認した結果、事前協議のない伐採を確認できたということで、ここでも防衛省の無法ぶりが明らかになりました。高江のオスプレイ着陸帯の工事は全てが現行の法令やルールも無視して戒厳下で行われているということを全国に知らせて、こうした無法を許さないたたかいを強めていきたい。(しんぶん赤旗 2016年8月5日)