米海軍兵士の女性暴行事件(13日未明)に対し、沖縄県の平和・市民団体で構成する「基地の県内移設に反対する県民会議」は3月21日、容疑者が所属する名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で緊急抗議集会を開きました。
集会には大型バスなどで2500人が参加し、「人権蹂躙(じゅうりん)を許すな」「基地はいらない」と声を上げました。
主催者あいさつで県民会議の中村司共同代表は「命と人権は宝です。その宝を踏みにじることは絶対に許せない」と発言しました。
抗議の意思を示す赤いシャツを身にまとって参加した稲嶺進名護市長は「これ以上、うちなーんちゅ(沖縄県民)の人権を踏みにじることは許せない。全ての基地をなくすため、新たな基地を造らせないため、頑張りましょう」と呼びかけました。
県議団とともに参加した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「県民の人権・平和と米軍基地は絶対に両立できないという声を上げ続けよう」と決意を表明。イハ洋一・参院沖縄選挙区予定候補(無所属)は「新たな基地は造らせず、普天間基地を閉鎖させることが県民の決意です。なんとしても参院選で勝利したい」と力を込めました。
被害女性に対する人権保護と謝罪、再発防止と日米地位協定の改定などを求める集会決議が拍手で採択されました。
南風原町から参加した男性(83)は「幾度となく繰り返される悲しい事件に胸が張り裂けるような思いです。これ以上の被害を生まないためにも、基地をなくさなければ」と語りました。(しんぶん赤旗 2016年3月22日)