「オール沖縄」の民意が米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の閉鎖・撤去、「県内移設」断念を求めた「建白書」の実現を掲げ、17日告示の同市長選(24日投票)に挑む、シムラ恵一郎予定候補(63)=新=は1月1日、翁長雄志県知事らとともに同市内で「普天間基地を撤去させ、誇りある宜野湾を」と力強く訴えました。
初詣に訪れた大勢の人でにぎわう普天間宮前には両氏のほか、稲嶺進名護市長、城間幹子那覇市長、呉屋守将「オール沖縄会議」共同代表らが勢ぞろいしました。
シムラ予定候補は「普天間基地を一日も早く返還するよう政府にきっぱり突きつける」と強調。「普天間を返還する代わりに辺野古に新しい基地を造らせろと言っているが、新基地ができるまで10~20年、普天間の危険性は固定化される。基地撤去で新しい街づくりを翁長県政と一緒に取り組ませてほしい」と力を込めました。
翁長知事は、歴代政府が長年にわたって普天間基地の危険性を無視してきたにもかかわらず、今になって「危険性の除去」を持ち出す安倍政権の狙いについて言及。「普天間が老朽化してこれ以上、基地強化ができないから辺野古に永久的な基地を造ろうというもの。絶対に許してはならない」と語り、「基地のない宜野湾の素晴らしい街づくりへ県民の心一つに頑張っていこう」と、シムラ予定候補必勝を呼びかけました。
稲嶺市長は「辺野古推進で政府と連携する県内市長グループの一人が現市長。この市長がいる限り宜野湾の夜明けはない。シムラさんを先頭に市民の手で宜野湾の未来をひらこう」とのべました。
同日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員も市内各所でシムラ予定候補への支持を訴えました。(しんぶん赤旗 2016年1月3日)