私が那覇市議会議員だった頃、地域の日本共産党の活動を支えてくれたのは、米軍占頷下の強権的な土地取り上げと闘った反戦地主の皆さんだった。
1950年代当時、米軍は銃剣とブルドーザーで住民を強制的に排除し、力ずくで基地を拡張した。不当な土地強奪に島ぐるみの闘いが起こり、驚いた米軍は強奪した土地の一部を黙認耕作地とし、農耕を認める措置を取った。ただし耕作地に入るには米軍の許可が必要で、米軍発行の農耕パスを基地のゲートで示した上で自分の畑に向かうという手続きが取られていた。
基地の中の畑はよく肥えており、ナスやキュウリ、ゴーヤー、サヤマメ、島野菜などが豊富に収穫できた。反米的な行動はしないのが前提で、米軍の圧政に抗議したために農耕パスを取り上げられるのもしばしばだった。その背後には、自民党の政治家やその支持者による米軍への密告があった。
反戦地主の皆さんは「密告した連中は許せない」とけんか腰の議論も起きたが、暴力は絶対に振るわないでおこうと約束した。住民の中には、収穫した野菜を反戦地主の軒下に置いていく人たちも現れた。そういう闘いを経た人たちが私の市議選を支えてくれたので、盤石だった。
ところで、今度の高市首相の米軍追随ぶりは目に余る。横須賀に停泊中の米空母で防衛力強化に向けた決意を語り、トランプ大統領の横で跳ね回っている動画を見てあぜんとした。「世界で最も偉大な同盟になった日米同盟をさらなる高みに引き上げていく」とも発言したが、基地の重圧に苦しむ沖縄県民の存在は頭にない。
台湾有事は日本有事と国会で語り、中国との緊張関係が生まれている。首相の発言は、沖縄が再び戦場と化すことを意味する。沖縄戦は国体護持のための捨て石作戦だった。今度はアメリカの対中戦略の捨て石になることを首相は気付いていない。戦後80年、歴史に裏打ちされた沖縄県民の団結の力で、夕力派の高市政権を徹底して追いつめていきたい。(しんぶん赤旗 2025年11月19日)

「レゾリュート・ドラゴン25」に抗議する緊急集会に参加する赤嶺議員=9月10日、うるま市