国会質問

質問日:2025年 2月 27日  第217国会  予算委員会

パラシュート降下訓練が常態化 「米軍に中止求めよ」 予算委分科会 赤嶺氏

 

 日本共産党の赤嶺政賢議員は2月27日の衆院予算委員会分科会で、伊江島補助飛行場(沖縄県伊江村)や米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)で住民の安全を脅かすパラシュート降下訓練を繰り返す米軍と、それを容認する日本政府の姿勢を批判し、同訓練の中止を求めました。

 1月16日、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイがパラシュートによる物資投下訓練で伊江島周辺の海上に重さ400キロ超の貨物を落下させました。

 赤嶺氏は、落下現場は漁船が出入りする場所で命に関わる問題だとして、直ちに伊江島での訓練を中止させるよう要求。岩屋毅外相は「米軍に再発防止策を求めている」と米軍任せの姿勢に終始しました。赤嶺氏は、島の3分の1以上を基地が占め、突発的な風が吹く伊江島で同訓練の事故が相次いでおり、米軍任せでは事故は防げないとして、基地の使用条件を定めた「5・15メモ」から物資投下訓練を外すよう求めました。

 パラシュート降下訓練は1996年の「沖縄に関する特別行動委員会」(SACO)合意で伊江島に集約されましたが、日本政府は2007年、不定期や小規模などの「例外的な場合」での嘉手納基地での実施を容認しています。赤嶺氏が、同基地では23年12月~25年2月に計11回、ほぼ毎月行われ常態化し、昨年8月には米兵61人が参加する大規模な訓練が実施されており「政府の説明と矛盾している」と追及すると、岩屋外相は「個別の事例ごとに判断している」と開き直りました。

 赤嶺氏は、1965年に米軍の物資投下訓練のトレーラーが落下し小学5年の少女が圧死した事件に言及し、狭い沖縄にパラシュート降下訓練ができる場所はどこにもないと中止を求めました。(しんぶん赤旗ホームページ)

 

質問の映像へのリンク

パラシュート降下訓練の中止を(衆院予算委分科会)

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