国会質問

質問日:2024年 5月 16日  第213国会  安全保障委員会

嘉手納配備で負担増 米軍無人偵察機 赤嶺氏が追及

衆院安保委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は16日の衆院安全保障委員会で、米海軍の大型無人偵察機トライトン2機の米軍嘉手納基地(沖縄県)への一時配備は基地負担の増大を招くと厳しく批判しました。

 玉城デニー同県知事が嘉手納基地の負担軽減を木原稔防衛相に要請した10日、防衛省沖縄防衛局はトライトン配備を県内各自治体に通告しました。赤嶺氏は、知事の要請は外来機の飛来制限、住宅地上空の夜間の飛行回避など基地周辺住民の当然の要求で、県民の共通の願いだと強調。「知事が負担軽減を要請した日に追加配備を通告するのは不適切な対応で許されない」と追及しました。

 木原防衛相は「日程調整の結果として重なった」と答弁。赤嶺氏は「知事の要請をさげすむ対応をとることは県民をさげすむものだ。知事の要請の背後には基地負担の軽減を求める県民がいることを自覚して対応すべきだ」と指摘しました。

 赤嶺氏は、嘉手納基地ではF22戦闘機などが暫定配備され騒音被害が激化し、昨年10月には無人偵察機MQ9が新規配備され、パラシュート降下訓練が常態化しており明らかに負担が増大したと強調。騒音防止協定で午後10時~翌朝6時の飛行が規制されているのに、防衛省がトライトンの配備に関し「任務の特性上、夜間、早朝の運用も想定される」と説明したと指摘し、「これでは負担の軽減にならない。日本政府が率先して基地の負担増に手を貸している」と批判しました。(しんぶん赤旗ホームページ)

 

 

オスプレイ撤去要求

赤嶺氏「欠陥防氷装置で飛行」

衆院安保委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は16日の衆院安全保障委員会で、垂直離着陸輸送機オスプレイの防氷装置の欠陥を取り上げ、同機の全面撤去を政府に求めました。

 米国防総省の運用試験・評価局は1月の年次報告書で、米海軍のCMV22オスプレイについて、防氷装置に関わる多数の構成部品の不具合を理由に「運用に適していない」と指摘しています。

 赤嶺氏は「防氷装置の不具合は、翼やエンジンの凍結につながり、最悪の場合は墜落を招く」と指摘し、米側への確認状況をただしました。木原稔防衛相は「事実関係と米軍の対応について米側に確認中だ」と答弁。陸上自衛隊のオスプレイの改修の有無についても、「教育訓練、機体の点検整備を確実に実施する」と述べるだけでした。

 赤嶺氏は、同局が10年前から米海兵隊や米空軍のオスプレイの同装置の欠陥を指摘してきた経緯に言及し、「抜本的な対策を講じないまま、飛行し続けているということではないか」と追及。「点検整備を確実に実施する」と繰り返す木原氏に対し、赤嶺氏は「運用に適していないという評価は消せない」と指摘し、「危険きわまりないオスプレイは全面撤去すべきだ」と要求しました。(しんぶん赤旗ホームページ)

質問の映像へのリンク

オスプレイ欠陥防氷装置で飛行(衆院安保委)

議事録

○赤嶺委員 日本共産党の赤嶺政賢です。
 今日は、オスプレイの問題について質問をします。
 オスプレイの飛行が再開をされてから二か月が経過しました。事故原因も明らかにせず、昨年の墜落事故などまるでなかったかのような、県民の頭上を我が物顔に飛び回っております。
 オスプレイの安全性をめぐっては、今回の事故原因とされる特定の部品の不具合に加え、オートローテーション機能の欠如、クラッチの欠陥、砂じんを吸い込むことによるエンジン出力の喪失、排気熱による火災の発生など、様々な問題点が指摘をされてきました。
 こうした下で、アメリカの国防総省の運用試験・評価局が今年一月に公表した年次報告書で、米海軍のCMV22オスプレイについて、防氷装置に関わる多数の構成部品の不具合のため、運用に適していないと指摘していることが報じられました。全体の不具合のうち四四%が防氷装置に関わるものとしております。防氷装置の不具合は翼やエンジンの凍結につながり、最悪の場合は墜落を招くとされております。
 防衛大臣は、今回の報告書、この内容について、アメリカ側に確認しておりますか。

○木原国務大臣 ただいま赤嶺委員から御指摘のあった報告書の記載につきましては、事実関係及び米軍の対応について、現在、米側に確認中であります。
 なお、防衛省に対しては、米国政府からも、オスプレイの製造メーカーからも、御指摘の防氷装置について、安全上の問題等の通報というものは現時点で行われてはおりません。

○赤嶺委員 今回の報告書では、評価局は一昨年六月の報告書で同様の指摘を行っていたことを明らかにしております。
 一昨年の報告書の指摘を受けて、米軍はどのような対策を講じたのか。今年の一月にも同じ指摘を受けたということは、十分な対策を講じていないということではありませんか。

○木原国務大臣 先ほども申し上げましたけれども、防衛省に対しましては、米国政府から、あるいはオスプレイの製造メーカーから、何かあった場合にはそういった通報というものが行われるわけですが、御指摘の防氷装置について、安全上の問題等の通報というものは行われておりませんで、現在、事実関係及び米軍の対応について、これは米側に確認をしているところでございます。
 その上で、私どもも陸上自衛隊のV22オスプレイを所有しておりますので、その運用につきましては、今後とも、教育訓練あるいは機体の点検整備というのは確実に実施し、安全管理を徹底してまいりたいと思っております。

○赤嶺委員 今、結局、アメリカ政府からも製造メーカーからも通報は行われていないということでありますが、陸上自衛隊について、いろいろな点検をしたにしても、その防氷装置の対策、これは講じていない、そういうことですか。

○木原国務大臣 元々、陸上自衛隊のV22オスプレイにも防氷装置はついております。その機体の点検整備、これを確実に実施し、安全管理というのを徹底していく、それに尽きると思っております。

○赤嶺委員 今回の指摘を行った運用試験・評価局、これは、どのような任務、役割を持った機関ですか。

○加野政府参考人 お答え申し上げます。
 お尋ねの米国防省運用試験・評価局でございますけれども、国防長官府内に設置をされ、国防長官に対して、国防省が調達したシステム及び役務に係る運用試験、評価等に関する助言を行う機関であるというふうに承知をしております。
 また、同局につきましては、運用試験、評価等に係る政策等を企画立案するとともに、同局の運用試験、評価等の対象となった国防省の事業計画に関して独立した分析を行い、運用上の有効性等を評価した上で、米国議会等に報告をしているものというふうに承知をいたしてございます。

○赤嶺委員 国防総省にとっては、とても大事な、そういう役割を持っているわけですね。運用試験、評価における、国防長官の主要なアドバイザーに位置づけられているわけです。
 その評価局から運用に適しないと指摘された機体が、十分な対策も講じないまま飛行を続けてきたということになりますよね、防衛大臣。
○加野政府参考人 お答え申し上げます。
 お尋ねのございました運用試験・評価局の役割につきましては、私が先ほど御説明を申し上げましたとおりでございます。
 そちらの報告書の中で防氷装置に関する記述があって、ただ、その辺につきまして、今現在、私どもとして、事実関係あるいは米軍の対応等について問合せをしている最中であるということでございます。

○赤嶺委員 米海軍のCMVオスプレイは、嘉手納基地や普天間基地に度々飛来していることが防衛省の目視調査によっても確認されております。
 それぞれの基地でどれだけの離着陸が確認されているのか、説明していただけますか。

○大和政府参考人 お答え申し上げます。
 沖縄防衛局による目視情報によれば、米嘉手納飛行場及び普天間飛行場において確認されたCMV22の離着陸等の回数については、嘉手納飛行場において、令和三年八月から令和五年十二月にかけて二百八十一回、普天間飛行場において、令和三年九月から令和五年十二月にかけて三百九十三回であります。

○赤嶺委員 CMVオスプレイは二〇二〇年に実戦配備されています。今答弁にあったように、その翌年から頻繁に沖縄に飛来しております。常駐機でないにもかかわらず、一月当たり、嘉手納基地は約十回、普天間基地は約十四回の飛行が確認されているということであります。昨年十二月にオスプレイの飛行を全面的に停止したときにも、嘉手納基地には三機のCMVオスプレイが展開しておりました。
 評価機関から運用に適していないと宣告されたCMVオスプレイは、そのまま撤去し、今後の飛来を拒否するのが当然ではないかと思いますが、いかがですか。

○木原国務大臣 我が国もV22オスプレイを陸上自衛隊で配備しておりますが、このオスプレイの性能、そして機能、行動範囲等々、これは日本の安全保障環境にとって極めて重要である、そういう認識でございます。

○赤嶺委員 評価局が運用に適しないと評価を下しているのに、我が国の安全保障、防衛に必要だという答弁は何たることかという気持ちで受け止めます。
 オスプレイは、米軍の海兵隊、空軍、海軍、米国以外では唯一陸上自衛隊が導入していますが、基本的な機体構造は共通しております。問題が指摘された防氷装置は、米海軍だけでなく、他のオスプレイにも共通して使用しているものだと思いますが、その点はいかがですか。仕様や規格に何か違いはあるんですか。

○片山政府参考人 お答え申し上げます。
 先ほど大臣からもございましたとおり、防氷装置につきましては、陸上自衛隊のV22オスプレイにも搭載されております。米海軍のCMV22、米海兵隊のMV22、米空軍CV22及び陸上自衛隊V22は、基本的な機体構造は、おっしゃるとおり同一であると承知しておりますが、防氷装置を含めました、米軍機の細部の、細かい仕様等については防衛省としてお答えすることは困難であり、このため、陸自機の仕様との異同についてもお答えすることは困難でございます。

○赤嶺委員 陸上自衛隊も米軍も同一の機体構造を持っているわけですね。その米軍の評価局は、その防氷装置について、運用に適していないというような評価を下しているけれども、それは、日本に対する情報、通報は全くないということですから、何をどう確認していいか分からないと思うんですよね。
 国防分析研究所でオスプレイの技術評価を担当したレックス・リボロ氏、これは、オスプレイを日本に展開するときにも何度も国会で専門家としてその知見を紹介いたしましたが、今回指摘された防氷装置について、海軍仕様だけでなく海兵隊と空軍全てのオスプレイに共通する問題、このように指摘をしています。その上で、運用試験・評価局が運用に適さないとの見解を表明するのは非常にまれだ、問題の大きさを示しており、早急に修正すべきだと述べています。
 この問題をめぐっては、二〇二〇年二月に北海道で行われた日米共同訓練、ノーザンバイパーで、普天間基地所属のMV22オスプレイが予定よりも八日間も遅れ、そして現地入りし、普天間に戻る際にも仙台空港に緊急着陸しました。凍結警告灯が点灯したというのが理由でありました。寒冷地だけではありません。二〇二二年三月には、新石垣空港にも防氷装置の不具合で緊急着陸をしております。
 これらの緊急着陸の具体的な原因や対策について、これについては米側から説明がありましたか。日本で起こっていることですが。

○木原国務大臣 お話のあった二〇二〇年二月のMV22オスプレイの仙台空港への予防着陸の件でありますが、米側からは、アイシング、凍結の警告灯が点灯したためとの説明を受けております。また、二〇二二年三月のMV22オスプレイの新石垣空港への予防着陸については、米側から警告灯が点灯したためとの説明を受けております。
 その上で、予防着陸でございますが、これは、パイロットが飛行中に何らかの通常とは異なることを示す航空機の兆候を察知した場合に、危険の未然防止のために必要な手段として行う着陸でありまして、あくまでも安全確保の手段の一つとして行われるものであると認識しております。
 米軍機の運用に際しては、安全確保が大前提でありまして、米側に対しては、引き続き安全管理に万全を期すように求めてまいります。

○赤嶺委員 外務大臣に伺いますが、緊急着陸という事案、これは安全のためにやるんだと防衛大臣は言っていますが……(木原国務大臣「予防着陸」と呼ぶ)予防着陸は。緊急着陸とも言っているわけです。私たちは沖縄で何度も体験しているんですけれども。
 重大事故の予兆の可能性があるということですよね。事故の発生を未然に防ぐ上でも、原因や対策について日本政府に共有される仕組み、今、通報は何もないわけですよね、アメリカから。運用に適しないという評価局の評価がありながら、それは日本政府に説明しない。しかし、予防着陸あるいは緊急着陸みたいなことをやっている。
 そういう点では、アメリカからの通報、日本政府は、共有するような仕組み、これを検討すべきだと思いますが、外務大臣、いかがですか。

○上川国務大臣 米軍機の運用に際しましては、安全確保、これが大前提でありまして、安全面の最大限配慮をしつつ、地域の方々に不安を与えることのないよう、日米間で協力しながら取り組んでいく必要がございます。
 その上で、先ほど防衛大臣から説明がございました予防着陸につきましても、一つ一つ、安全手段の一つとして行われるものであると認識をしております。
 平素から、必要に応じまして、事件や事故の原因やまた再発防止も含めまして、日米合同委員会やまた関連する委員会におきまして、当局間で迅速かつ適切にやり取りを行ってきていることから、新たな枠組みが必要とは考えておりません。

○赤嶺委員 重大事故につながる危険が目の前で日本の国内でも起こっていながら、とにかく安全が一番だと。そして、安全でないかもしれない、安全でない、運用に適しないという米軍の評価局の評価がありながら、それの情報を取るような、通報を受けるような枠組みは設ける必要はないという、これは余りにも、何というんでしょうか、さっき渡辺周先生も、アメリカに物が言えないのかというお話がありましたが、私もその発言に、今の防衛大臣の答弁を聞いて同感であります。
 防氷装置のその前に、緊急着陸、予防着陸というのは、防衛大臣、沖縄では畑にも降りてくるんですよ。道路にも降りてくるんですよ。もう、アメリカにとって安全なところであれば、降りたら県民にとって危険な場所でもどんどん降りてくるんですよね。そういう実態があるわけです。
 防氷装置の問題というのは、元々、海兵隊のMV22や空軍のCV22オスプレイについて指摘されていたものです。運用試験・評価局は、二〇一四会計年度の年次報告書で、CV22については防氷装置の信頼性を改善する措置が実施されたとする一方で、MV22については実施されていない、このように指摘をしております。二〇一六会計年度の年次報告書では、改善したはずのCV22について、防氷装置に関わる欠陥が頻繁に報告されたことを指摘されています。
 要するに、評価局が十年も前から全ての軍種のオスプレイに対して指摘してきた問題について抜本的な対策を講じないまま、今も飛行し続けるということではありませんか。外務大臣、いかがですか。(木原国務大臣「私ですか」と呼ぶ)じゃ、防衛大臣。

○木原国務大臣 御指摘の報告書でありますけれども、その記載してある逐一についてコメントすることというのは困難でありますけれども、いずれにしましても、何か不具合等があった場合には、米国政府から、あるいは製造メーカーからも、そういったことは通報があります。
 御指摘の防氷装置については、今回は、米国からも、あるいはオスプレイの製造メーカーからも、安全上の問題等の通報というのは行われておりませんで、御指摘の防氷装置に係る米側の取組等については、現在、米側に確認中でありますけれども、我々としては、陸上自衛隊のV22オスプレイ運用に当たっては、改めて、ちゃんと教育訓練を行い、そして機体の点検整備を確実に実施しつつ、安全管理を徹底していく所存です。

○赤嶺委員 評価局が、運用に適しないということ、何度も申し上げますけれども、そういう評価をしているのについて、製造メーカーからも何の連絡もないからといって、日本は独自に点検整備、訓練しているからといって、それで安全だということを思ったにしても、評価局のこの評価は消せないわけですよ。
 問い合わせていると言いますけれども、やはり、日本とアメリカとの間にそういう情報がきちんと通報されるような仕組みもない。日本政府も、仕組みをつくる必要があるかと聞かれたら、いや、その必要はないと答える。やはり、こんな国に対してきちんとした通報が、今までも、ほかの事例でも、通報を行うべき事例でも通報がなかった事例というのはたくさんあるわけですよ。
 これは人命に関わるものですから、やはり、墜落とトラブルを繰り返してきた危険極まりないオスプレイは全面撤去すべきだということを改めて強く両大臣に求めておきたいと思います。
 次に、米軍の無人偵察機の一時配備についてであります。
 沖縄防衛局は、五月十日、米海軍の無人偵察機トライトン二機を今月中にも嘉手納基地に一時配備すると県内の各自治体に通告をしました。
 この日は、玉城デニー知事が上京し、まさに、その嘉手納基地の負担軽減を防衛大臣に要請をしておられる日でした。知事には、沖縄に戻る飛行機内で一時配備に関する一報が入ったと報じられております。県民の代表である知事が負担軽減要請をしたその日に、それとは真逆の追加配備を通告するというのは、これは余りにも失礼な対応ではないかと思います。
 防衛大臣、今回の通告のやり方について、どういう認識をお持ちですか。こういうやり方が適切だったという認識ですか。

○木原国務大臣 米海軍のMQ4トライトンでありますが、本年五月から十月までの間、二機が嘉手納飛行場に一時展開することとなっています。これは、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している中、我が国周辺における海洋監視能力を強化するものであり、我が国の安全保障にとって有益であると考えています。
 一方で、そのMQ4の一時展開に先立っては、地元の皆様に対して丁寧な説明や情報提供を行う必要があると考えているところです。そのため、日米間で所要の協議や調整を行った上で、嘉手納飛行場の関係自治体である沖縄市、嘉手納町、北谷町や沖縄県に対する御説明に必要な準備を進めてまいりました。これらが整った段階で、できるだけ速やかに御説明するべきとの考えから、五月十日に御説明を行うこととしたものであります。
 他方で、それとはまた別の動きとして、沖縄県からは、玉城知事が嘉手納飛行場の基地負担軽減に関する御要請のため防衛省にお越しになりたいと御意向を伺っておりまして、私の国会対応等の日程もございますので調整をしていたところであり、そして、私が御要請を受けたいということを省内にも言って、そしてそれを調整をしていたわけでありまして、沖縄県から提示された希望日時というのを踏まえて、調整の結果として、五月十日に御要請をいただくこととなったわけであります。
 このように、トライトンの一時展開に関する地元説明を実施した日と、そして県知事から御要請をお受けした日が結果として重なったことは、今申し上げた経緯によるものであって、これは何か意図的にそれを言わなかったとか、そういうことではございません。
 MQ4の展開による地元への影響が最小限となるように取り組んでいくとともに、引き続き、関係自治体とは緊密に連携しながら、丁寧な御説明や適切な情報提供を行うなど真摯に対応してまいります。
 ちなみに、私が知事と、御要請を受けたその時間帯でいうと、時系列でいうと、その後に地元では防衛局が沖縄県に対して説明したというふうに伺っております。

○赤嶺委員 知事が今回防衛大臣に要請したのは、パラシュート降下訓練の中止、外来機の飛来制限、航空機騒音規制措置の厳格運用、パパループの航空機による使用禁止、住宅地上空や夜間の飛行回避、無人偵察機MQ9の配備見直し、PFOSなどに関する立入調査実現の七項目でした。周辺住民にとってはごくごく当たり前の要求であり、県民が共通して願っていることばかりです。この委員会でも常に新垣邦男議員が嘉手納基地の負担増加の問題について取り上げてきました。
 にもかかわらず、知事が要請をしたその日に追加配備を通告するというのは、これは、どんなふうに考えても不適切な対応ではないかと言わざるを得ません。政府の沖縄への向き合い方として、私は絶対に許されるものではないと思います。
 私は、大臣の説明とは別に、分かった上でやったものだと思いますが、大臣の説明どおりであったにせよ、同じ日に通告しているのは事実であります。不適切な対応だったことを認め、同じような対応は起こさないようにするということを約束すべきであると思いますが、いかがですか。

○木原国務大臣 今回、玉城知事が上京されて御要請があるということで、これは私が受けたいと省内には言いまして、そして、何とか私と玉城知事が会える日程を調整した結果、五月十日になってしまい、そして、それとは別のラインで、五月十日にMQ4トライトンの一時展開に関する地元説明の日がたまたま重なってしまった、そういう状況になっており、全く、私としても、また防衛省としても、また沖縄防衛局としても、何らそういう、意図とか悪意とかそういうことがあったものでは決してないということを申し上げた上で、今後、そういったことをしっかりと、市ケ谷とあるいは沖縄と、日程感などもちゃんと連携を取りながら適切な対応をしたい、そういうふうに考えております。

○赤嶺委員 たまたまだった、偶然だったというようなお話が続いておりますが、知事の要請の内容というのは、県民の本当にごく当たり前の要求であります。その知事の要請を蔑むような対応を取ることは県民を蔑むものになるぞと、必ず安保委員会で私たちからそういう指摘を受けるということを念頭に置いていただきたいと思うんですよね。こういう横暴な防衛省の対応は必ずしっぺ返しを受けることになるということを私は警告しておきたいと思います。知事の要請の背後には基地負担の軽減を求める県民がいることをよく自覚して対応すべきだということを申し上げておきたいと思います。
 沖縄が本土に復帰してから、昨日で五十二年が経過をしました。基地負担は軽減されるどころか、増大をしています。
 嘉手納基地では、F15戦闘機の退役に伴い、F22戦闘機などが暫定配備され、爆音被害は激化しています。そこに、昨年十月、無人偵察機MQ9が新規配備され、更に今回、大型の無人偵察機トライトンが一時配備されようとしているわけです。嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は常態化しています。
 これらは明らかに負担の増大であると思いますが、防衛大臣、いかがですか。

○小泉委員長 持ち時間は終了していますので、答弁をもって終わりとします。簡潔にお願いします。

○木原国務大臣 そういった無人偵察機におけるいわゆるISR活動は、我が国の安全保障の観点から極めて重要でありますので、今回、トライトンの展開、これはあくまで五月から十月までの一時的な展開として、機数を二機、そういう小規模で実施させていただきたいと思っております。
 また、このトライトンですけれども、今、グローバルホークというのがありますが、それと同様に、エンジンが民間航空機と同等なものであって、有人機と比較して長時間滞空可能であるので、頻繁な離着陸というのは必要としません。そして、離陸後は速やかに洋上に進出しますので、騒音による影響も限定的であります。
 また、駐機場も、パパループとか旧海軍駐機場を使用する計画もありませんし、トライトンが一時展開する間に、既存のほかの航空機をそういったパパループとか旧海軍駐機場に移動させる計画もありません。
 今後とも、米側に対しては、地域の実情を理解の上で一層協力をするよう粘り強く働きかけるなどをして、可能な限り基地負担の軽減に努めてまいります。

○赤嶺委員 粘り強く、可能な限りと言っても、全く実現しないんですね。
 そもそも、今回の無人機は、嘉手納基地では午後十時から翌朝六時まで飛ばないという協定が日米間にあるにもかかわらず、わざわざその時間帯に偵察に飛ぶんだというようなことを自治体に説明しているんですね。
 これでは全く負担の軽減にならない、日本政府が率先して嘉手納基地の負担増に手をかしているということを申し上げて、質問を終わります。

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