日本共産党の赤嶺政賢議員は10月14日の衆院安保委員会で、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設をめぐり、埋め立て土砂採取跡地への米兵宿舎建設計画について質問しました。
政府が埋め立て土砂採取後に「緑化」を計画する辺野古ダム周辺に、兵員の宿舎など30棟以上を建設する計画を記した米政府内部文書の存在を、共同通信が7月に明らかにしました。赤嶺氏はこれを紹介し、「計画の大前提に関わる問題だ。米側と協議した事実があるのか」とただしました。
防衛省の辰巳昌良審議官は「資料について承知していない」と答えました。
赤嶺氏は、米海兵隊の公開文書「2025戦略展望」に「米軍再編合意が承認されたときには(この)問題は認識されていた」との記述があることを指摘。「政府は事実を明らかにすべきだ」と迫りました。
また赤嶺氏は、米軍岩国基地(山口県岩国市)に移駐しながら普天間基地での訓練を繰り返す米空中給油機の辺野古新基地への飛来について、江渡聡徳防衛相が6日の衆院予算委員会で「最終的には米側の運用状況による」と答弁したことに言及。その上で、現在の普天間基地には岩国基地からFA18戦闘攻撃機も飛来し、今後、垂直離着陸が可能なF35B戦闘機の岩国配備も計画されていると指摘し、「辺野古に戦闘機が飛来するかどうかも、『米側の運用次第』ということか」とただしました。
江渡氏は「米側から具体的な報告がない」と答弁を避けました。(しんぶん赤旗 2014年10月16日)