日本共産党の赤嶺政賢議員は4月1日の衆院安全保障委員会で、防衛省が長崎県佐世保市に陸上自衛隊の水陸機動団の部隊配備を進める方針を同市に伝えたことを受け、計画の中止・撤回を求めました。
防衛省が3月24日、佐世保市に示した資料によると、現在、佐世保重工業(SSK)が所有する崎辺地区の西側に水陸両用車を運用する部隊を配備し、東側の米軍LCAC(エアクッション型揚陸艇)基地跡地に、海上自衛隊の「おおすみ」型輸送艦が停泊できる大規模な岸壁を整備する方針。また、相浦駐屯地には水陸機動連隊を配備する計画です。
赤嶺氏が「『海兵隊機能』を持つ部隊がなぜ必要なのか」とただしたのに対し、小野寺五典防衛相は「わが国の島しょ防衛のために水陸両用部隊が必要だ」と繰り返しました。
赤嶺氏は、日中関係の改善のために「双方は緊張を高めるような行動を厳に慎まなければならない」と強調。安倍内閣による集団的自衛権行使容認の検討や自衛隊の態勢強化、靖国神社参拝などを取り上げ、「やるべきことと、やっていることが正反対だ」と批判しました。(しんぶん赤旗 2014年4月2日)