国会質問

質問日:2014年 2月 26日  第186国会  予算委員会

諫早湾干拓で漁業被害 赤嶺議員が政府に実態示す

 日本共産党の赤嶺政賢議員は2月26日の衆院予算委員会分科会で、長崎県の諌早湾干拓事業に伴う漁業被害について質問しました。

 赤嶺氏は、1月中旬からノリの色落ちが始まり、8年連続で赤潮の被害にあっている実態を示し、政府の認識をただしました。
 林芳正農水相は「平年比で枚数は110%、金額は104%、単価は94%。2月に入って色落ちがある。今後は伸びない可能性もある」と答えました。

 赤嶺氏は、ノリ不作の原因は排水門から排水される汚染水の影響だと指摘。本川一善水産庁長官は「1月後半の日照時間の増加と大型珪藻(けいそう)が1カ月近く早く発生したため、影響は注視していきたい」と答弁。江藤拓農水副大臣は「調整池の排水が漁場に大きな影響を及ぼしているとは考えられない」と赤嶺氏の指摘を否定しました。


養殖ノリの漁場を視察する赤嶺議員(左側)と仁比参院議員(右隣り)=2月22日

 赤嶺氏は、1月1日から2月15日までに、北部排水門からは1163万立方メートル、南部排水門からは303万立方メートル排水されている事実を突きつけ、地元漁民らは汚染水と関連があると訴えていると迫りました。

 さらに、門の閉め切りによって引き起こされた異変や漁業被害を認めないことが多くの漁民らを追い詰め、苦しめ、自殺者を出していると指摘。福岡高裁で確認された漁業被害を認め、調査に直ちに着手すべきだと要求しました。(しんぶん赤旗 2014年3月1日)

質問の映像へのリンク

20140226衆院予算委⑥分科会 諫早干拓事業に伴う漁業被害について質問 赤嶺政賢

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