赤嶺氏は、陸自の地対艦ミサイル部隊が沖縄県の那覇駐屯地、宮古島分屯基地に配備され、石垣島についても地元調整が進められていることをあげ、「尖閣諸島周辺海域や沖縄本島・宮古島間の海域を射程に収める、きわめて政治的な配置だ」と指摘しました。
小野寺五典防衛相は「特定の国を念頭に置いたものでない」と釈明しました。赤嶺氏は、訓練内容をみれば「特定の国」への軍事的な威圧を狙ったものであることは明らかで、「力に力で対抗するやり方はやめるべきだ」と主張しました。
防衛省の中島明彦運用企画局長は、米軍嘉手納基地・同弾薬庫でも物資集積、基地警備、除染―の訓練が実施されると説明。除染訓練は自衛隊員が核・生物・化学兵器の攻撃を受けた場合を想定したものと述べました。赤嶺氏は「『国家のため』といって犠牲になるのは沖縄県民であり、歴史の教訓を全く踏まえないものだ。県民が求めるのは日中間の冷静な話し合いによる解決だ」と強調しました。
敵基地攻撃議論の外 防衛相 日米指針改定めぐり
小野寺五典防衛相は10月29日の衆院安全保障委員会で、日本が他国の領域を先制攻撃できる敵基地攻撃能力の保有について、「具体的にガイドラインで議論するというところではなく、総合的な検討が必要だということを日米間で協議している」と述べ、日米軍事協力の指針(ガイドライン)の見直しの対象とされていないことを明らかにしました。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁。
防衛相は、敵基地攻撃能力の保有について「日本がどこまで補完でき、日米ガイドラインでどう位置づけるか、2プラス2(日米外交・軍事担当閣僚会合)などでしっかり議論していきたい」と説明していました。
(しんぶん赤旗 2013年10月30日)