「これだけ墜落事故を繰り返しているオスプレイの配備方針は白紙に戻すべきだ」―。米フロリダ州で米空軍の垂直離着陸機オスプレイ(CV22)が起こした墜落事故を受け、日本共産党の笠井亮、赤嶺政賢両衆院議員は6月15日、国会で質問に立ち、沖縄の米海兵隊普天間基地へのオスプレイ(MV22)配備計画を撤回するよう日本政府に迫りました。
赤嶺氏は衆院安全保障委員会で、政府がこれまでオスプレイの安全性について「量産開始以降は問題ない」と説明してきたにもかかわらず、4月にモロッコ、今月13日にフロリダと、2カ月間に2度も墜落事故を引き起こし、重大事態だと強調。少なくとも2回の墜落事故の報告書が公表され、原因が特定されるまでは配備手続きは中断するのが当然だと求めました。
森本敏防衛相は「事故の内容について米側から情報提供を受け、対応策はその後に考えたい」と述べるにとどまりました。
笠井氏は衆院外務委員会で、米ニューメキシコ州キャノン空軍基地で計画されていたオスプレイの低空飛行訓練が住民の要求によって棚上げされ、再検討される事態になっていると指摘。「米本土では国民の要求で訓練計画を棚上げしているのに、日本では事故原因が解明されないまま配備が強行されようとしている」と批判しました。
玄葉光一郎外相は「現段階では(事故の)配備への影響は言えない」と答弁。笠井氏は「沖縄県民、国民の立場にたって政府として配備撤回を求めよ」と強調しました。(しんぶん赤旗 2012年6月16日)