国会質問

質問日:2011年 7月 27日  第177国会  外務委員会

米軍訓練移転 種子島上空旋回も 赤嶺議員が撤回要求

 日本共産党の赤嶺政賢議員は7月27日の衆院外務委員会で、馬毛島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)移転問題について、種子島上空に飛行経路が設定され、住民生活と民間機の飛行に重大な影響を及ぼす危険を告発し、計画撤回を求めました。

 防衛省は、FCLPの飛行経路を馬毛島周辺の海上に設置し、種子島は70デシベルのコンター(騒音予測地域)に入らないと説明する一方、「今後の気象調査等により変更がありえる」としています。

 赤嶺氏は、馬毛島周辺の風の特徴は、北西からの季節風であり、滑走路も北西の方角に設置するのが常識で、種子島空港も、馬毛島で現在造成中の滑走路も北西の方角になっていることを指摘。防衛省の滑走路計画だけが北西とは違う方角になっているとして、「今後の気象調査次第で滑走路の方角は変わるのか」とただしました。

 小川勝也防衛副大臣は、「変更の余地は存在する。滑走路の向きが数度の差で変わることはないわけではない」と答弁しました。

 赤嶺氏は、中種子町が作成した地図を示し、馬毛島の滑走路が種子島空港同様の北西の向きになった場合、飛行経路そのものが種子島の上空に設定され、住民に騒音被害をもたらし、種子島空港を離発着する民間機への影響もでてくると主張。「防衛省の資料はこういう事態を隠すために滑走路の向きを人為的にゆがめたものではないか」と批判しました。(しんぶん赤旗 2011年7月28日)

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