日本共産党の赤嶺政賢議員は6月1日の衆院沖縄北方特別委員会で、沖縄県の次期振興計画に関連し、県内の貴重な干潟や自然の砂浜が失われ続けている問題を取り上げました。
赤嶺氏は、埋め立てで干潟が消滅し続け、今後も埋め立てが行われれば本土復帰後に比べて27%(388ヘクタール)しか干潟が残らなくなるとして「政府は次期振興計画の検討をすすめているが、政府の調査も行われていない。きちんと検討すべきだ」とただしました。
枝野幸男・沖縄北方担当相は「沖縄振興のために豊かな自然をしっかりと生かしていくことは重要。調査できるものについては進めていきたい」と答弁しました。
赤嶺氏は、政府が埋め立てを推進する泡瀬干潟(沖縄市)について「干潟と一帯の藻場が埋め立てられ、消滅しつつある。これでは干潟の浄化機能が失われてしまう」と追及。枝野担当相は「環境に最大限配慮した工事を行う」と推進の立場を崩しませんでした。
赤嶺氏は、政府が泡瀬干潟の工事で人工海岸をつくる計画でいることを指摘。「自然に類似したものをつくるというなら、自然そのものを残しておけばいい。ただちに埋め立てをやめるべきだ」と強調しました。(しんぶん赤旗 2011年6月6日)