日本共産党の赤嶺政賢議員は26日の衆院安全保障委員会で、20日に沖縄県米空軍嘉手納基地で強行されたパラシュート降下訓練について取り上げ、「嘉手納基地での訓練の恒常化は認められない」と主張しました。
赤嶺氏は、1996年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意で、同県の伊江島への訓練移転を決定しながら、政府が訓練当日の伊江島の悪天候を理由に、嘉手納基地での訓練を「例外的」として認めてきた経緯を指摘しました。
その上で、「米側の声明では今回は天候ではなく、いろいろと理由をあげて伊江島で訓練ができなかった分を嘉手納基地で補うということだ。そんなことを認めたら、嘉手納基地での訓練は恒常化してしまう。訓練は認められないと見解をはっきりさせるべきだ」と迫りました。高橋千秋外務副大臣は「今回は特例と聞いている。あらためて伊江島で行うように申し入れている」と述べました。(2011年5月27日 しんぶん赤旗)