宮崎県で広がっている家畜伝染病・口蹄(こうてい)疫に対する初動が遅れたことについて、自民、公明などが提出した赤松広隆農林水産相の不信任決 議案が5月31日の衆院本会議で採決され、民主、国民新、社民の反対多数で否決されました。日本共産党は賛成し、赤嶺政賢議員が討論を行いました。
赤嶺氏は「赤松農林水産相の最終的責任者としての責任は重大だ」と強調。4月20日に1頭目の感染が発覚したのに同月29日から外遊に出発し感染 防止に全力を尽くさず、しかもその責任を問われ「一切責任はない」と開き直ったこと、日本共産党が同月28日に農林水産省に殺処分した家畜の埋却地確保に 国が責任を持つよう求めたのに、主導的措置を取らなかったことなど、不信任決議案への賛成理由を説明しました。
その上で、いま国がすべきこととして、埋却地を確保し、人的資源と機材も投入して感染防止に全力を尽くすこと、被害農家が経営再建するまでの営 農・生活資金の直接支援に踏み出すことを求めました。 (2010年6月1日「しんぶん赤旗」)