沖縄・米軍普天間基地問題について鳩山由紀夫首相は5月25日の衆院本会議で、「国内、日米間で協議を重ねた結果、沖縄県内に、具体的には辺野古周辺にお願いをせざるを得ないという結論に至った」と明言しました。日本共産党の赤嶺政賢議員の質問に答えました。
質疑の中で赤嶺氏は「県民への重大な裏切り行為で、満身の怒りを込めて抗議する」「沖縄県民は総理がいかに右往左往しようとも、裏切ろうとも、(県内移設反対の)要求を実現するまでたたかい続けることだろう」と表明しました。
また、「総理は県民の総意を正面から受け止め、アメリカにこそものを言うべきだ。普天間基地の即時閉鎖・無条件撤去のための対米交渉を行うことを強く要求する」と迫りました。
鳩山首相は「東アジアの安全保障環境に不確実性が強く残る中で、海兵隊を含む在日米軍の抑止力を現時点で低下させることはできない。普天間に所属する海兵隊のヘリ部隊を沖縄所在の他の海兵隊部隊と切り離し、国外、県外に移設をすると海兵隊のもつ機能を損なう懸念がある」などと答弁。「抑止力」で公約違反を合理化する立場を示しました。(しんぶん赤旗 2010年5月26日)