赤嶺政賢議員は4月2日の衆院沖縄・北方特別委員会で、那覇空港の滑走路増設計画について、国・県が出した滑走路需要予測と計画自体の見直しを求めました。
国土交通省や県は、二〇〇七年八月に同滑走路の需要を予測。「一五年には夏季の旅客需要増加に対応できない」として、二千七百メートルの滑走路増設を計画しています。
赤嶺氏は、現在の景気悪化で同空港の国内便も減り、予測したGDP(国内総生産)などが「最悪のケースを下回っている」と指摘。国土交通省の関口幸一航空局次長は、「経済混乱が予測に影響するかは、引き続き情勢を把握する必要がある」と答弁しました。
赤嶺氏は、政府自身が今年一月の閣議決定で、「景気の下降局面が長期化して、深刻化する恐れが高まっている。中長期計画を手がけるのはリスクがある」としていることをあげ、「情勢を把握するという説明には納得できない」と述べました。
さらに赤嶺氏は、滑走路ができた場合、「自衛隊機の発着を増やすのか」と追及。防衛省の徳地秀士運用企画局長は「現時点では言えない」と否定しませんでした。(2009年4月4日(土)「しんぶん赤旗」)