日本共産党の国会議員団は10月29日、国会内で、OTC類似薬(市販薬と同様の効能を持つ処方薬)の保険適用継続を求める署名活動の呼びかけ人で難病患者家族の大藤(だいとう)朋子さんと懇談し、思いを聞き取りました。小池晃書記局長、白川容子参院議員、赤嶺政賢、本村伸子両衆院議員が参加しました。
小池氏は「高市首相は所信表明演説で『OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直し』を言明しており、保険外しがされたら患者の皆さんが本当に大変なことになってしまう。ぜひお話をお聞きしたい」と述べました。
大藤さんは、長男の龍之助さんが全身の皮膚が乾燥して硬くなりはがれ落ちる魚鱗癬(ぎょりんせん)という難病を生まれつき抱えていることを写真を示しながら説明。「2024年7月から25年6月の1年間で薬代は3万でしたが、保険適用から外されてドラッグストアで購入すると年間82万円(約27倍)に膨れ上がります。OTC類似薬が保険から外されると、難病の医療費助成制度も適用されなくなる」と訴えました。
大藤さんは「難病や根治療法がない疾患ではOTC類似薬頼み」「政府が病気を持っている人に対してひどい仕打ちをすると思うと親として本当に切ない」と語りました。
小池氏は「治療に必要な薬は保険できちんと診るというのは当然で、保険から外すのは保険診療の考え方からすると根本的に間違っている」と応じ、この動きを阻止するため党国会議員団として頑張ると決意を表明しました。(しんぶん赤旗 2025年10月30日)
