沖縄県名護市辺野古に米軍新基地は造らせないと草の根で活動する那覇市の住民組織「安里・大道・松川島ぐるみの会」は9月29日、開始から400回目の節目となるスタンディングに取り組みました。
同会は2015年に発足。翌年9月から毎週月曜朝に同市安里の交差点でスタンディングを続けています。この日は、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員や7月に初当選した参院会派「沖縄の風」の高良沙哉議員、無所属県議ら党派を超えて約35人が参加しました。
80年前の沖縄戦当時、鉄血勤皇隊員として動員され、首里城地下におかれた日本軍第32軍司令部の壕(ごう)掘りに従事した儀間昭男さん(98)は、段ボールに「抑止はユクシ(沖縄の方言でうそ)」と手書きしたプラカードを並べ、アピールしました。
新基地ノーの長年の運動にも、民意を顧みない日本政府への怒りの訴えが参加者から相次ぎました。
赤嶺氏は、沖縄に米軍基地が集中する現状について、「県民が望んで土地を提供したものではない」と述べた故・翁長雄志前知事の言葉に言及。新基地建設をはじめ沖縄を再び戦場にしかねない軍拡をストップさせるため、「引き続き頑張っていこう」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2025年10月2日)