活動報告

日本全土どこでも狙われる!? 敵基地攻撃ミサイル配備地 28年度以降も拡大

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トマホーク配備も推進

 憲法違反の敵基地攻撃能力につながる国産長射程ミサイル(スタンド・オフ・ミサイル)を巡り、防衛省は8月29日、陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本市)、富士駐屯地(静岡県小山町)など6基地への配備計画(2025~27年度)を公表しました。同省は9月1日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、山添拓参院議員への説明で、28年度以降、配備先をさらに拡大する可能性を明らかにしました。日本全土が標的となる「ミサイル基地」化に反対する声を全国で高めていくことが求められます。

 防衛省は健軍に12式地対艦誘導弾(12SSM)能力向上型を配備した理由について、「地対艦ミサイル連隊が置かれて整備基盤が整っている。南西地域にあり抑止力・対処力の観点でも意義がある」とした上で、追加の配備先について「28年度以降、そうした観点を踏まえて検討する」と説明しました。

 陸自の地対艦ミサイル連隊は全国7カ所に配備されています。敵基地攻撃能力の保有を決めた22年以降、勝連分屯地(沖縄県うるま市)、湯布院駐屯地(大分県由布市)に、新たな地対艦ミサイル連隊が創設されています。

 さらに、12SSM能力向上型の健軍配備に関する九州防衛局の説明資料によると、健軍に配備されるのは「誘導弾を発射するための車両」で、弾薬は別の場所に保管する可能性があります。保管先は秘匿されていますが、新たな弾薬庫の建設が強行されている大分分屯地(大分市)の可能性が濃厚です。

 米国製の長距離巡航ミサイル・トマホークを巡っては、防衛省は25年度から約400発の取得を開始。これに併せて海上自衛隊イージス艦へのトマホーク発射機能の追加が進められます。25年度予算では「ちょうかい」(母港・佐世保)、「はぐろ」(同)、「きりしま」(横須賀)の改修費が計上されています。同省は26年度概算要求に「みょうこう」「あたご」(いずれも舞鶴)の改修費が計上されていることを明らかにしました。(しんぶん赤旗 2025年9月3日)

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