活動報告

戦争でなく対話こそ 対馬丸事件81年 犠牲者追悼 那覇・小桜之塔前

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 太平洋戦争後期の1944年8月に、米軍の沖縄への襲来が迫るなか学童、民間人を疎開させるため長崎に向かった「対馬丸」が米軍に撃沈され、判明しているだけで1481人が犠牲になった事件から81年となる8月22日、犠牲者の追悼碑「小桜之塔」(那覇市)前で「慰霊祭」が開かれました。

 猛暑のため近隣の対馬丸記念館内で中継を視聴した人を合わせ約300人が参列。犠牲者を悼んで黙とうし、焼香をあげました。

 

 主催した対馬丸記念会の高良政勝代表理事は、追悼のことばで「私たちがなすべきことは、戦争の悲惨さと命の大切さを語り継ぐことです」と語りました。争いのない平和を願い、次の世代へつなげていくことこそ供養だと述べました。

 

 大城肇副知事が玉城デニー知事による来賓弔辞を読み上げました。

 

 対馬丸に乗る姉の姿を那覇港で見送ったのが最後の記憶というYさん(90)は「何年も(慰霊祭に)来られなくてごめん」との思いから、涙を流しながら焼香しました。

 

 4歳の時、ともに乗船した母、姉と生き別れになったTさん(85)=那覇市=。政府が「有事」を念頭に進める沖縄・先島諸島住民の避難計画について、「実際に避難できるとは思えない。軍備強化ではなく、対話で平和を築くべきだ」と話しました。

 

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員ら県関係野党国会議員5人も参列しました。(しんぶん赤旗 2025年8月23日)

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