平和・暮らしの願い一つに
志位・野田・福島・デニー氏ら訴え
自公候補との一騎打ちとなっている参院沖縄選挙区で、「オール沖縄」のタカラさちか候補必勝に向けた政党演説会が14日、那覇市内で行われ、日本共産党の志位和夫議長と立憲民主党の野田佳彦代表、社民党の福島瑞穂党首、玉城デニー知事らがそろい踏みしました。
志位氏は、「この選挙でまず、問わなければならないのは平和の問題です」と指摘。今なお米軍基地内に日本国憲法が適用されず、航空法を無視したオスプレイの傍若無人な飛行、事件・事故で警察はまともな捜査もできず、米兵による性犯罪の隠蔽(いんぺい)が繰り返されている実態を挙げ、「こんな現状はもう変えましょう。タカラさんの勝利で日米地位協定の抜本改定を実現しましょう」と呼びかけました。
超軟弱地盤で破綻している辺野古新基地建設の中止、普天間基地の閉鎖・撤去を訴えました。
対中国軍事作戦を想定した南西諸島のミサイル基地化と、住民ら約12万人を九州や山口県に避難させる計画をめぐり、志位氏は「沖縄の戦場化を想定した戦争の準備ではなく、憲法9条を生かした外交で日本と東アジアの平和をつくることこそ政治の責任です。その仕事をタカラさんにやってもらいましょう」と力を込めました。
志位氏は、沖縄県民が本土と比べても苦しい生活を強いられている根本にあるのは、(1)80年にわたる米軍基地の重圧が、沖縄経済発展の最大の阻害要因になっている(2)自公政権が、基地とリンクさせて沖縄振興予算を連続削減してきた―ことだと告発。「こんな政治はもう変えましょう。消費税減税、インボイス撤廃、沖縄振興予算増額の願いをタカラさんへ」と呼びかけました。
「政治を変える希望はどこにあるのか」。こう問いかけた志位氏は、「市民と野党が、立場の違いを超えて連携、協力、共闘することにこそ希望がある」と強調。衆院に続き、「参院でも自公を少数に追い込む」ことを確認し、全国32の1人区のうち、沖縄をはじめ17の選挙区で野党の一本化が実現し、自民党を追い詰めていると指摘し、「17の選挙区のすべてで自民党を落とし、野党候補の勝利のために頑張りぬきます」と決意を表明しました。
志位氏は、「衆参両院で自公を少数に追い込むことができれば、日本の政治を変える大きな展望が開けてきます。沖縄県民の平和と暮らしの願いを一つに集め、タカラさんの勝利を必ず勝ち取りましょう」と呼びかけ、日本共産党も全力をあげると決意を表明しました。
タカラ候補は、排外主義や沖縄戦の歴史をゆがめる主張が広がっている現状や、本土復帰後53年も続く基地被害にふれ、「『生きる』を生活の真ん中に」のスローガンを強調。消費税減税やガソリン税暫定税率廃止を実現し、ヘイトスピーチや差別を許さず、多様性を認める平等な社会をつくり、平和に生きていくため、先頭に立って基地の重圧をはねのけていくと力強く決意を訴えました。
立民・野田代表は、沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)、「コメを買ったことがない」「運のいいことに能登で地震が起こった」などの自民党議員の相次ぐ問題発言を挙げ、「許せない。こんな自民党の候補に負けてはいけない。オール沖縄の力を結集して、タカラさんを勝たせよう」と訴えました。
社民・福島党首は「戦争と排外主義が手を携えてやってきている。命をどまんなかにした政治をタカラさんと一緒に実現しよう」と訴えました。
デニー知事は「保守・革新の区別なく、心一つに団結するのがオール沖縄だ。タカラさんの勝利で、ウチナーンチュ(沖縄県民)の思いは決してぶれることがないと伝えよう」と力を込めました。
社大党の高良鉄美委員長と政策集団「新しい風にぬふぁぶし」の翁長雄治幹事長、沖縄うないの比嘉京子代表も訴えました。(しんぶん赤旗 2025年7月15日)
沖縄県民の平和・暮らしの願いを一つにあつめ、タカラ候補の勝利を
那覇 志位議長の訴え
沖縄のみなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫です(拍手)。「オール沖縄」のタカラさちかさんを、大激戦・大接戦を勝ち抜き、必ず押し上げていただきたいと、ご支援のお願いに駆けつけました。(拍手)
少女暴行事件から30年――こんな現状はもう変えよう
みなさん。この選挙でまず、問わなければならないのは平和の問題だと思います。タカラさんは、高校生のときの1995年に起きた少女暴行事件に衝撃を受け、憲法の研究の道に進み、研究者から実践者に進もうという決意で、この選挙をたたかっているとうかがいました。
あの事件から30年。いまだに基地のフェンスの中には日本国憲法は適用されません。オスプレイは日本の航空法を無視して、沖縄の空を傍若無人に飛び回っています。事件や事故が起こっても日本の警察はまともな捜査もできません。米兵による性犯罪が繰り返され、隠蔽(いんぺい)が繰り返されています。
みなさん。こんな現状はもう変えようではありませんか。(拍手)
タカラさんの勝利で、沖縄県民の悲願である日米地位協定の抜本改定を実現しようではありませんか。(拍手)
超軟弱地盤で計画がすっかり破綻している辺野古新基地建設を止め、普天間基地をただちに閉鎖・撤去しようではありませんか。(拍手)
南西諸島で、対中国軍事作戦を想定して、ミサイル基地化が進められ、いざという時には住民約12万人を九州各県と山口県に避難させる計画が進められ、大きな不安が広がっています。
いまやるべきは、沖縄を戦場にすることを想定した戦争の準備ではありません。憲法9条を生かした外交によって、日本と東アジアの平和をつくることこそ、政治の責任ではないでしょうか(拍手)。その仕事を、たたかう憲法学者・タカラさちかさんにやってもらおうではありませんか。(拍手)
消費税減税、インボイス撤廃、沖縄振興予算増額の願いを、タカラ候補に
みなさん。物価高から暮らしをどう守るかも、大争点です。その最大の決め手は、やはり何といっても消費税減税ではないでしょうか(拍手)。多くの小規模事業者やフリーランスの方々を苦しめているインボイスをキッパリと撤廃することを求めていこうではありませんか。(拍手)
石破首相は「消費税を傷つけることは絶対にあってはならない」と繰り返しています。自民党の森山幹事長は「消費税を何としても守り抜く」と連呼しています。これらは国民の世論によって追い詰められていることの表れではないでしょうか(拍手)。しかし「守り抜く」というなら、消費税でなく、国民の暮らしを「守り抜く」ことこそ、政治の責任ではないでしょうか。
沖縄は、本土に比べても生活がたいへんに苦しい。私は、その根本には二つの大問題があると思います。
一つは、80年の長きにわたる米軍基地の重圧が、沖縄の経済発展の最大の阻害要因になっているということです。
もう一つは、自公政権が、基地とリンクさせて沖縄振興予算を連続削減するなど、沖縄県民いじめの政策をとってきたことです。
みなさん。こんな政治はもう変えようではありませんか。(拍手)
消費税減税、インボイス撤廃、沖縄振興予算増額の願いを、どうかタカラさちかさんへの1票に託してください。よろしくお願いします。(拍手)
市民と野党の共闘にこそ、政治を変える希望がある
みなさん。政治を変える希望はどこにあるでしょうか。私は、市民と野党が立場の違いを超えて、連携し、協力し、共闘することにこそ、希望があると思います。(拍手)
今度の選挙では「参議院でも自公を少数に追い込む」ことを互いに確認して、野党が協力して選挙をたたかっています。全国32の1人区のうち、沖縄をはじめ17の選挙区で、野党の一本化が実現し、自民党を追い詰めています(拍手)。日本共産党は、17の選挙区のすべてで自民党候補を落とし、野党候補の勝利を勝ち取るために、全力をあげて頑張り抜く決意であります。(拍手)
昨年の総選挙で自民・公明を衆議院で少数に追い込んだことは、国会の風景を大きく変えました。高額療養費の上限引き上げを凍結に追い込みました(拍手)。選択的夫婦別姓の法案の審議が28年ぶりに始まりました。企業・団体献金禁止の法案の本格審議が始まりました。どちらも継続審議となっていますから、この選挙で審判を下し、次の国会で成立させようではありませんか。(拍手)
そして、次は参議院でも自公を少数に追い込もうではありませんか。衆参両院で自公を少数に追い込むことができれば、日本の政治を変える大きな展望が開けてきます。沖縄県民の願いを実現する大きな道が開けてきます。
みなさん。沖縄県民の平和を願うたぎるような思い―「沖縄の心」をタカラさちかさんに託しましょう。平和と暮らしの願いを一つに集め、タカラさちかさんの勝利を必ず勝ち取りましょう(拍手)。日本共産党もみなさんと力をあわせて、全力をあげる決意を表明して、訴えといたします。(拍手)
参院選・那覇市議選 必勝を
自公と真正面対決 小池氏訴え
日本共産党の小池晃書記局長は13日、同日告示された那覇市議選(20日投票)と、同日投票の参院選の勝利に向け那覇市内を駆け巡りました。同日夕の党街頭演説会には、日本共産党のフルゲン茂治、ワク川朝渉、我如古イチロー、マエダちひろ、西中間ヒサエ、上原やすおの市議候補6氏=いずれも現=、「オール沖縄」の参院沖縄選挙区統一候補のタカラさちか候補、玉城デニー知事らも集結しました。小池氏が、タカラ候補を勝利させ、「共産党を伸ばし新しい政治を、平和な沖縄を実現しよう」と訴えると聴衆から拍手や指笛が鳴り響きました。
小池氏は、市議選は物価高騰から暮らしを守るための大事な選挙で、「『石破政権』言いなりの自民・公明と『オール沖縄』の要の共産党の真正面対決だ。負けるわけにはいかない」と力を込めました。
小池氏は、党市議団が物価高騰対策としてお米券配布を提案し一部を実現させたことを紹介。▽給食費の中学生無料、小学生半額▽中学までの医療費窓口無料▽高齢者の補聴器購入助成▽全国で5番目のパートナーシップ登録制度―なども実現させてきた「暮らし、平和、市民の願いをまっすぐ届ける党市議候補6人を何としても勝たせてください」と訴えました。
「民意に応えて名護市辺野古の米軍新基地建設を阻止するタカラ候補と共産党か、民意を裏切り米国言いなりに建設を進める自民党かの選挙だ」と述べ、タカラ候補勝利、共産党躍進で「新基地建設を止めよう」と力を込めました。そして、「消費税を守り抜くという自民党か、国民の生活を守り抜くタカラ候補と共産党かの選挙だ」とも指摘。「タカラ候補を勝たせ、共産党躍進で消費税減税を実現しよう」と呼びかけました。
タカラ候補は、「戦後80年の沖縄の誇りと尊厳をかけたたたかいだ」と述べ、歴史歪曲(わいきょく)や戦争準備に「ノーを突きつけていく」と強調。デニー知事は、沖縄の基地問題がある限り、基地問題は選挙の争点だと述べ「一緒に勝ちにいこう」と呼びかけました。赤嶺政賢党衆院議員も必勝を訴えました。(しんぶん赤旗 2025年7月15日)
7市議(補)選が告示
那覇 フルゲン・ワク川・我如古・マエダ・西中間・上原氏
7市議選(補選を含む)が13日告示(20日投票)されました。
那覇市(定数40、立候補64人)では、日本共産党のフルゲン茂治(72)、ワク川朝渉(64)、我如古イチロー(67)、マエダちひろ(53)、西中間ヒサエ(51)、上原やすお(65)=いずれも現=の各氏が現有6議席の確保に向け立候補しました。
6候補は、物価高騰から市民のくらしを守るため消費税減税やお米券の全世帯配布などを訴え。6人全員勝利でくらし安心の那覇市を実現するとともに、タカラさちか参院選挙区候補を押し上げて沖縄の軍拡を進める自公に審判を下そうと力を込めています。
日本共産党の赤嶺政賢、田村貴昭両衆院議員、仁比聡平参院議員が各候補の応援に駆け付けました。(しんぶん赤旗 2025年7月15日)