活動報告

沖縄戦遺骨土砂 採取するな 米軍新基地建設問題で要請

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 沖縄県名護市辺野古の海を埋め立てる米軍新基地建設工事に沖縄戦犠牲者の遺骨を含む土砂が使われようとしている問題で、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」は6月17日、国会内で激戦地だった沖縄本島南部を土砂採取の候補地から外すよう防衛省に要請しました。平和をつくり出す宗教者ネットなどの市民団体も協賛し、約150人の支援者が参加しました。

 ガマフヤーの具志堅隆松代表は本島南部の土砂を防衛省の担当者らに見せ、艦砲射撃を受けて粉砕された遺骨は細かい石や砂と区別がつかないことを示しました。

 同省の担当者は「遺骨の問題は真摯(しんし)に受け止める必要がある」と述べながら、土砂採取の候補地から外すことは明言しませんでした。

 具志堅さんは「戦没者の尊厳を傷つけないでください」と訴え、多くの人が殺された激戦地の土や石を米軍基地の建設で海に捨てることは「遺族に対する裏切りで、国民の納得は得られない」と批判しました。

 米軍新基地建設に反対するオール沖縄の国会議員が参加し、防衛省の見解をただしました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「沖縄戦の悲惨な歴史を尊重すると言うなら、候補地から外すのは当然だ」と強調しました。

 遺骨収集を担当する厚生労働省にも土砂採取計画に反対することを要請。警察庁には沖縄全戦没者追悼式(23日)の警備活動で、平和の礎(いしじ)区域への警察官の立ち入りをやめるように求めました。(しんぶん赤旗 2025年6月18日)

 

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