日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は12月8日、沖縄本島北部を11月に襲った豪雨の被災地の東村などを訪れ、農業被害を調査しました。瀬長美佐雄党県議、吉居俊平党名護市議が同行しました。
赤嶺氏は、伊佐真次党村議らの案内で、日本一の生産を誇る東村のパイナップル農家などを訪問。Aさん(77)は、11月9日未明の大雨で畑の隣の川があふれ、栽培中のパイナップルが大量の土砂に埋まったと話しました。
倉庫には首の上まで泥水が押し寄せた跡も。Aさんは、泥まみれの葉を何度も水で洗い流したと言います。「それでも全ての泥をかき出せない。芯(しん)腐れが起きていないか心配」
トラクターやユンボ(パワーショベル)などが水に漬かり、修理や買い替えに数百万円かかるとAさん。「そろそろ全ての畑の栽培を息子に任せようかと考えていましたが、借金を残すわけには」と顔を曇らせました。
赤嶺氏は「自然災害との闘いを避けられない農家に、自己責任でやれと言ってもやれるはずがない」と述べ、国に支援させなければと語りました。
収穫期のオクラが全滅の被害を受けたBさん(65)も、多くの農業器具が使用不能になり、オクラ畑にも大量の石などが入り込みました。「もう続けられないかもしれないとも思ったが、多くの人に助けられ、また一から頑張ってみようと励まされた」と話し、一日も早い河川氾濫防止の対策工事を行政に求めました。(しんぶん赤旗 2024年12月10日)