国会だよりの24年11月号に掲載された赤嶺議員のインタビューをご紹介します。
総選挙の結果や9期目の抱負などについて、お話ししています。
ぜひご覧ください。
総選挙・沖縄1区「オール沖縄の団結の勝利」
赤嶺議員に聞く
―当選おめでとうございます。翌日の地元紙には「圧巻の9選」と書かれていましたね。
当確が出た瞬間、「オール沖縄」の熱い気持ちを感じました。那覇市長も企業も自民党を応援し、「オール沖縄」の弱体化が報じられていましたが、県民の新たな基地はつくらせたくないという気持ちは強いと感じていました。それが選挙の結果につながったと思います。当確直後のインタビューでも「オール沖縄の団結の勝利」と答えました。
14年に小選挙区で初めて当選し、その後3回の選挙で自民党候補との得票差は毎回大きくなっています。「オール沖縄」の団結の輪は広がっています。相手候補は「基地問題は終わった」「これからは経済だ」と語っていましたが、県民は基地でも経済でも私を選んだということだと思います。
―本土のある政党からは「オール沖縄の歴史的役割は終わった」「選挙互助会だ」という批判や、自衛隊の南西シフトの問題に取り組んでいないという指摘もありました。
地元紙は、本土の政党は基地負担軽減に努力すべきであって、沖縄の運動について断定的に言う資格はないはずだと怒りを表明していました。「オール沖縄」は、沖縄に基地を押し付ける日米両政府とのたたかいから生まれたものです。本土の政党に求められているのは「オール沖縄」との連帯のはずです。
「オール沖縄」は、オスプレイ配備撤回と普天間基地閉鎖・撤去、県内移設断念という建白書実現の一点で大同団結したものです。県民が最大結集できる一致点での団結は大事にしなければいけません。
同時に、私は先島への自衛隊配備が持ち上がったときから政府を厳しく追及してきました。4区の金城徹さんを含め、「オール沖縄」で何度も現地調査や住民との懇談を重ね、国会質問でも繰り返し取り上げています。
―本島北部の豪雨災害でも調査に行かれましたね。
この日は急でしたので、屋良朝博議員と髙良鉄美議員と私の3名でしたが、国頭村長、東村長、大宜味村副村長からお話を聞いてきました。
大雨でこれほどの被害が出るとは想像していなかった、次の大雨で地盤の緩んだ山からまた土砂崩れが起きるのではと心配しておられました。あらゆる復興支援の法律を駆使して、一日も早い復旧復興に取り組みたいです。
―11月11日は特別国会の召集日でした。自公過半数割れの国会はどうでしたか。
本会議場の景色ががらりと変わりました。野党が力を合わせれば、選択的夫婦別姓の導入や紙の保険証の存続、企業・団体献金の禁止など国民の要求を前進させる条件が広がっています。
ある立憲民主党の議員は「私は日本共産党のおかげで今国会に議席を得ている」と話しかけてきました。日本共産党は議席を減らしましたが、「しんぶん赤旗」と党がこの情勢をつくり出すうえで大きな役割を果たしたことは間違いありません。
―9期目の抱負を聞かせてください。
沖縄の政治家は県民の大衆運動と結びついてこそという信念があります。米軍占領下でたたかっていた政治家は、皆県民のたたかいを代表する政治家という気持ちだったと思います。
「オール沖縄」は、共通の歴史的体験が地下水脈で繋がっているから強いと語っていた人がいました。辺野古、宮古、石垣、与那国など現場でたたかっている人たちが元気になるような論戦に取り組んでいきたいと改めて決意しているところです。