日本共産党の田村智子委員長は18日、那覇市の沖縄県庁前で街頭演説に立ち、大激戦・大接戦となっている衆院沖縄1区の、あかみね政賢候補をはじめ、1区から4区まで「オール沖縄」全員当選を訴えました。玉城デニー知事も応援に立ちました。
田村氏は1区の選挙情勢をめぐり、「あかみねさんと自民候補が一票を争う激しい競り合いをしています。最後の最後まで一票を広げ抜いてこそ勝利ができる。『オール沖縄』の団結の力で、あかみねさんの議席を必ず守り抜かせてほしい」と呼び掛けました。
田村氏は、あかみね候補は国会で、辺野古新基地の完成まで120年以上かかると明らかにするとともに、「沖縄戦の戦没者の遺骨が眠る土砂を埋め立てに使うことは許されない」と鬼気迫る追及で、政府を追い詰めたことをあげました。一方の自民候補は国交副大臣として、辺野古・大浦湾の埋め立てに道を開いた「代執行」強行を補佐したと指摘。「新基地建設を断念し、普天間基地の閉鎖・撤去を。この揺るがぬ声をあかみね勝利で突きつけよう」と訴えました。
日米地位協定の問題でも、あかみね候補は繰り返し改定を迫り、「公の催事」で米兵の飲酒運転が容認されていることを暴露。禁止させた実績をあげました。一方、石破茂首相は地位協定改定に言及しながら、沖縄での基地被害に一言も触れず、政府は米兵による性犯罪を5件も隠蔽(いんぺい)していたことを告発。「あかみねさんの勝利で厳しい審判を下そう」と力を込めました。
デニー知事は、党派を超え力強く県政を後押ししてくれるのは、「オール沖縄」で、あかみね候補だと強調。「代執行」強行など国の強権に対し、勝つことは諦めないことであり、沖縄から平和を伝え、暮らしを守るため「オール沖縄」全員当選が「絶対必要」だと力を込めました。
喜友名智子県議(立民)が司会を務め、参院会派「沖縄の風」の高良鉄美議員、糸数慶子前参院議員、地域政党「沖縄うない」の比嘉京子代表、「アレン奨学会沖縄」の城間えり子氏も訴えました。(しんぶん赤旗 2024年10月19日)
対話急ぎ「あかみね候補を」
那覇 党北小禄支部、連日奮闘
1票を争う大激戦の衆院沖縄1区で、「オール沖縄」代表の、あかみね政賢候補の勝利を必ずと、那覇市南部の日本共産党北小禄(おろく)支部は連日、対話・支持拡大に奮闘しています。
党中央委員会の手紙に返事を書く取り組みを通して“再生”した同支部。再生後、「オール沖縄」でたたかう国政選挙は初めて。「あかみねさんの地元ですから負けられない、緊張します」と支部長の鳥飼富久子さん(73)。
それでも、事務所は活気にあふれています。選挙はがきの宛名書きやビラ折り、証紙貼りなどは、二つの党支部から20人余が集まって、万単位の枚数を一気にやり切りました。
訴えると支持が広がる確信はあります。
「“ずっと自民党を支持してきた”という男性と対話すると、“石破さんが首相になって期待したんだが、裏金問題への反省がない。もうだめだ”と言って、あかみね支持を約束してくれたことも」
一方、超短期決戦のため、“対話の飛躍を急がなければ”との焦りもあります。「今日の対話数ではまだまだ。担い手をもっと増やさないと」などの声が飛び交います。
1区の序盤情勢が報じられた17日、事務所は緊張していました。「私たちの実感とはまるで違う。楽観して行動が鈍ったら大変。ともかく電話をかけまくろう」とみんなで引き締め合います。
つながらない人、電話のない人にも粘り強く働きかけ、会って対話になれば、支持を約束してくれた人に「広げてください」と“折り入って作戦”を徹底しています。
7年前、東京から移住した鳥飼さんは「『オール沖縄』の団結と底力に驚いた」といいます。「あかみねさんの誠実な人柄もありますが、保守も革新もいっしょになって沖縄の平和と暮らしを守ろうとする姿は、日本の希望です。頑張ります」 (しんぶん赤旗 2024年10月19日)