「宝の議席、再び国会へ」―。日本共産党の小池晃書記局長は10月15日、「オール沖縄」1区、あかみね政賢候補の出発式(那覇市・県庁前)に参加し、「『オール沖縄』の団結の力で沖縄を二度と戦場にさせない。辺野古新基地押し付けと軍事要塞(ようさい)化に審判を。1区から4区の全員勝利で誇りある豊かな沖縄へ、希望の歴史を切りひらこう」と呼びかけました。
小池氏は、石破首相が自民党幹事長時代に、県選出同党国会議員を辺野古容認に屈服させた「平成の琉球処分」を告発。屈服して県民を裏切った自民党候補には「絶対に負けられない」と訴えました。
小池氏は「辺野古新基地は政治的にも技術的にも不可能だ」と指摘。あかみね候補が国会で、工期が政府想定の10倍、120年を要すると告発したことを紹介し、「『辺野古が唯一』という思考停止から抜け出し、普天間基地の即時閉鎖・撤去を」と訴えました。
1区の自民党候補は沖縄復帰50年の国会決議を自らの実績としてあげていますが、野党が日米地位協定改定を盛り込むよう求めても拒否した当事者だったことを告発。小池氏は「中身のない決議への反省も自覚もない」と厳しく批判しました。
小池氏は、今月末に行われる大規模な日米共同演習「キーン・ソード」は、ミサイル部隊の展開など沖縄全域の戦場化を想定したものだと告発。「沖縄戦で本土決戦の『捨て石』にしたのと同じだ」と批判し、あかみね候補勝利で「県民の平和への決意を託そう」と訴えました。
小池氏は、裏金問題の最初の報道が出た2020年、金額が最多の620万円だったのが、1区の自民党候補だったことを告発。「元祖・裏金議員だ」と批判しました。さらに同候補は、前回総選挙で統一協会の関連団体から推薦状も受け取っています。
8期24年間、沖縄の「平和の心」を代表して政府を追及してきたあかみね候補は、うるま市石川の自衛隊訓練場を断念させたことをあげ、基地を押し付ける政府に対し、「県民が団結して立ち上がろう。地位協定の抜本改定も、県民が団結してこそ実現する」と呼びかけました。暮らしの問題では、消費税増税で30年余り賃金が上がらない状況を招いた自民党政治を批判。大企業の内部留保に時限的に課税して10兆円の財源をつくり、賃上げ・社会保険料の軽減を訴えました。
上原快佐県議(無所属)が司会を務め、喜友名智子(立民)、当山勝利(社大)各県議、糸数慶子前参院議員が訴え、二見伸明・公明党元副委員長がメッセージを寄せました。(しんぶん赤旗 2024年10月16日)