活動報告

サンゴ生存脅かす高水温下に移植強行 小池・赤嶺両氏が調査 辺野古

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 日本共産党の小池晃書記局長と赤嶺政賢衆院議員らは8月10日、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を巡り、大浦湾側に着工してから初めての調査を行いました。現在は、地盤改良に向けたサンゴ礁の移植工事が行われています。

 

 強い日差しがじりじりと突き刺さる夏の大浦湾でしたが、海底のサンゴ礁が透き通って見えるほど波が穏やかでした。この日の海水温は31度と高く、移植作業を行えばサンゴの生存に深刻な影響を与えることが懸念されます。しかし、沖縄防衛局は、カヌーに乗って抗議する市民を追いかけ、拘束を海上保安庁に要請するなど工事を強行していました。

 

 辺野古の海で工事を監視・抗議する小型船「不屈」の船長・金井創さんは、「(沖縄防衛局は)海水温が28・9度以上の日は移植を行わないとしているはずだが、一度も守られていない」と憤ります。海上で抗議する市民らは、正確に海水温を測定するためダイビングコンピューターを使って移植現場付近の水深3メートルで31~32度を計測。サンゴの白化も見られるとして、中止を求めました。

 

 小池氏は、「防衛局は自ら設けた海水温の基準すら守らず、30度以上もあるのにもかかわらずサンゴ移植を強行している」と批判。サンゴの研究者も高水温時にはサンゴ礁で白化現象が起きる危険性を指摘し、移植に反対していることにふれた上で、「政府は大浦湾の貴重な自然環境のことなど、ひとかけらも考えずに、美しい海の破壊を続けている。超軟弱地盤の改良工事にはどれだけの時間と費用がかかるのかもわからない。無謀な辺野古新基地建設はただちに中止すべきだ」と語りました。(しんぶん赤旗 2024年8月11日)

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