沖縄県うるま市石川のゴルフ場跡に防衛省が狙っている陸上自衛隊訓練場の新設計画をめぐり、「住宅地への自衛隊訓練場計画の断念を求める市民集会」が3月20日、同市石川で開かれました。保守、革新を超えた石川の17団体が加盟し結成した「自衛隊訓練場整備計画の断念を求める会」の主催。市内外から立ち見を含む1200人(主催者発表)が会場を埋め尽くしました。
防衛省も計画の断念に向け検討に入ったと報じられる中、「(防衛相から)断念の言葉が出るまで油断できない」「土地の取得まで断念させよう」などの訴えに、熱気あふれる大きな拍手が会場じゅうに響き渡りました。
元自民党県議で、求める会の伊波常洋共同代表が開会あいさつ。地元に一切知らせず一方的に計画を決めた国の横暴に怒りを示し、故翁長雄志知事が名護市辺野古の新基地建設反対に立ち上がったように、保革を超え団結する意義を強調しました。翁長氏の生前の訴えにならい、「うちなー、うしぇーらってーならんどー(沖縄を侮ってはならないよ)」と力を込めました。
伊波洋正事務局長は「保守、革新を問わず、みんなでまとまれば国も動かすことができる」と強調。中村正人市長も参加し、「白紙撤回を粘り強く訴え、ともに力を合わせ頑張る」と述べました。
石川代表の県議、市議、ゴルフ場跡を抱える地元・旭区の代表、若者、高校生の弁士も「絶対反対」「即刻断念を」と訴えました。
玉城デニー知事のメッセージが読み上げられたほか、照屋義実副知事や日本共産党の、あかみね政賢衆院議員ら県選出野党国会議員団も駆け付け、紹介されました。(しんぶん赤旗 2024年3月21日)