活動報告

陸自訓練場建設撤回を うりずんの会が防衛相に要請 沖縄・うるま

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 防衛省が沖縄県うるま市石川地区のゴルフ場跡に陸上自衛隊の新たな訓練場の建設を計画している問題で、沖縄県選出の野党国会議員でつくる「うりずんの会」は3月6日、防衛省を訪れ、計画を即時撤回し断念するよう、木原稔防衛相あてに要請書を提出しました。松本尚防衛大臣政務官が応対しました。

 

 要請書は、石川地区に15ある自治会の全区長でつくる連絡協議会が全会一致で同訓練場の新設反対を決議し、玉城デニー県知事も木原防衛相に白紙撤回を求めたことなどを指摘。在日米軍専用基地面積の7割が沖縄に集中する基地負担が存在するなか、「自衛隊基地・部隊の増強配備を進める政府に対して、県民は不信を募らせている」と述べています。

 

 また、同訓練場予定地は年間4万人の児童・生徒らが利用する県立青少年の家の宿泊棟から60メートルしか離れておらず、近くの石川岳は「森林浴の森100選」に選出された県民の憩いの場であり、予定地周辺は、「諸訓練を行う環境にはない」と指摘しています。

 

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、石川地区のみならず、うるま市全体にも大きな怒りが広がり、県議会でも白紙撤回を求める意見書が自民党会派を含む全会一致で7日に可決される見込みであることを突き付けました。

 

 これに対し、松本氏は「白紙撤回はありえない」と断言。最後まで応じる姿勢を見せませんでした。

 

 要請後に記者会見した赤嶺氏は、「(防衛省は)事態の重大さをまったく理解していない」と批判しました。

 

 要請には、社民党の新垣邦男、立憲民主党の屋良朝博の両衆院議員、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一、高良鉄美両議員も出席しました。(しんぶん赤旗 2024年3月7日)

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