防衛省が沖縄県うるま市石川のゴルフ場跡地に、新たな陸上自衛隊の訓練場建設を狙っている問題で、日本共産党うるま市委員会などは2月10日、建設予定地を現地調査しました。あかみね政賢衆院議員、県議団、伊盛サチ子市議らが参加しました。
防衛省は2024年度予算案で、ゴルフ場跡地約20ヘクタールの取得費を計上。26年度にも着工し、県内のミサイル部隊の展開や自衛隊ヘリコプターでの輸送、夜間戦闘の訓練を想定しているとされます。
あかみね氏らは、石川在住の伊波宏俊さんの案内で、ゴルフ場跡地や隣接する県立石川青少年の家などを訪ねました。
青少年の家の関係者は、多くの小中学生が学校の宿泊学習で訪れていると説明。実弾射撃訓練が行われる金武町の演習場から銃声が届くこともあると話し、「空砲を使うと言うが、夜間訓練で子どもたちが眠れないかもしれない」と話しました。
伊波さんは、陸自勝連分屯地(うるま市勝連)へのミサイル配備について、現在の戦争では移動式ミサイル発射が主流だとして、「勝連だけが危ないのではなく、ここも基地を造ったら狙われる」と述べました。
あかみね氏は「青少年の家は、本島中部で欠かせない子どもの自然体験の場所になっている。子どもたちの学習環境を守るためにも演習場は撤回させなければ」と語りました。(しんぶん赤旗 2024年2月11日)