沖縄県名護市辺野古の浜で1月1日、新年を祝うとともに辺野古米軍新基地建設断念の決意を新たにする「初うくし」(沖縄の方言で仕事始めの意)の集会がありました。新基地建設に反対するヘリ基地反対協議会の主催で約250人が集まりました。
午前7時すぎ、カヌーをこいで沖に繰り出した人たちの頭上に太陽が現れ、辺野古の海や浜は朝焼けの光に包まれました。コロナ禍での自粛期間を経て、大人数が集まった新年は4年ぶり。三線(さんしん)の演奏や琉球舞踊が披露されたほか、参加者は餅つきをしたり、海に向かって「沖縄を返せ」の歌などを合唱したりしました。
ヘリ基地反対協の仲村善幸共同代表は、新基地建設に反対する玉城デニー知事の権限を奪った、岸田政権による「代執行」の強行を批判。「戦争する日本にさせないため絶対に新基地を止める。力を合わせ頑張っていこう」と呼びかけました。
日本共産党の、あかみね政賢衆院議員ら「オール沖縄」の野党国会議員団や、デニー県政を支え6月の県議選に臨む共産党などの与党県議団も参加。あかみね氏は、新基地建設の事業費についての国会質問で、すでに約1兆円を投じながら岸田首相が何兆円かかるか答えられなかったことを紹介し、「こんな工事が絶対に成功するはずがない。これを確信に頑張っていきたい」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2024年1月3日)