日本共産党沖縄県委員会(委員長=あかみね政賢衆院議員)と党県議団は12月21日、米空軍による嘉手納基地(嘉手納町など)でのパラシュート降下訓練の強行などに抗議し、県内で同降下訓練を行わないことなどを沖縄防衛局に申し入れました。
ニシメ純恵県議は伊藤晋哉防衛局長に抗議文を手交。米軍が19日夜に強行した兵士4人の降下訓練について、防衛局が「例外的な場合に該当する」として米軍に安全性の考慮などを求めるにとどめたことを批判しました。
その上で小学5年の少女がパラシュートで降下した米軍トレーラーに圧殺された事故にふれ、降下訓練は認められないとする県民の思いを踏みにじっていると強調しました。
また、18日に嘉手納基地を離陸したF35A戦闘機が訓練中にパネルを落下させた事故に対しても抗議し、事故の全容を明らかにするよう迫りました。
あかみね氏は、嘉手納で降下訓練ができると日米が決めた例外に当たるケースについて質問。伊藤局長は、▽定期的でないこと▽小規模であること▽喫緊の必要があること―などの要件を述べました。
あかみね氏が「米側が喫緊の場合と言えば、その通り訓練を受け入れるのではないか」と追及。伊藤局長は無制限に認めてはいないと述べましたが、日本側が例外に当たらないと訓練を認めなかった事例があるかについては答えませんでした。(しんぶん赤旗 2023年12月22日)