日本共産党沖縄県委員会は12月2日、小池晃書記局長を那覇市に迎えて党を語る集いを開き、党外の7人を含む約30人が参加しました。小池氏は寄せられた質問に答えながら、共産党に入党したことが、患者の命を守る立場で医師になり、命を軽視する政治を変えるための国会議員活動のよりどころになっていると自身の経験を紹介。「人々の幸せのために生きていくことを選ぶことが共産党に入ることだと思います」と訴え、4人が入党しました。(動画はコチラ)
「どうすれば沖縄を戦場にさせないことができるのか」との質問に、小池氏は台湾海峡などで軍事的威嚇を強める中国を批判した上で、「大事なことは台湾有事にいかに備えるかではなく、絶対に有事を起こさせないことです」と力説しました。
軍事対軍事の悪循環で偶発的な衝突が起こることこそ最も危険だとして、「外交や対話による緊張緩和と信頼醸成を進めるべきだと訴える玉城デニー知事と、日本共産党の立場は一致するものです」と強調。対話による戦争回避に努めるASEAN(東南アジア諸国連合)の取り組みを、北東アジアに広げる党の提案を紹介しました。
「辺野古新基地建設は止められるのか」との質問に小池氏は、民意を踏みにじり超軟弱地盤を埋め立てる基地建設について、工期や費用すら見通せないことなどを指摘。「二重三重の暴挙で許しがたい」と述べました。
「たたかって、たたかって阻止していくしかない。勝つ方法は諦めないこと、沖縄のみなさんのたたかいのスローガンですが、心から連帯してたたかい抜きたい」と訴えました。
小池氏は同時に、沖縄の民意が踏みつけられる大本に、日米安保条約に基づくアメリカいいなりの政治があると強調。米海兵隊は他国への殴り込み部隊であって、安保条約は日本を守るどころか、アメリカの戦争に日本を巻き込む仕組みだとして、「安保条約をやめれば、すべての米軍基地をなくせます。安保廃棄を綱領に掲げる政党は日本共産党だけ。基地もオスプレイもない沖縄をつくりましょう」と語りました。
質問に答えたのち小池氏は、入党対象者らとそれぞれ対話しました。「共産党が一番まともだと思っていた」という20代男性は入党を決意。テレビでの小池氏の発言に共感したことがきっかけで、党に関心を深めたという30代男性も「アメリカいいなりに戦争に巻き込まれるようなことをする政治ではダメだと思った」と話し、申込書に記入しました。
集いには赤嶺政賢衆院議員も参加。オンライン中継され、県内各地で視聴されました。(しんぶん赤旗 2023年12月4日)