沖縄県内の70を超える市民団体や個人でつくる「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」は11月23日、岸田政権が強行する沖縄・南西諸島の軍事要塞(ようさい)化を許さず、対話による戦争回避の道を求めて、那覇市の奥武山(おうのやま)公園陸上競技場で県民平和大集会を開きました。県内外から1万人超(主催者発表)が結集し、全国各地でも沖縄に連帯する平和集会が同時開催されました。(デニー知事の訴え)
メイン集会には玉城デニー知事が駆け付け「子どもたちの未来が戦争の未来であってはならない。平和の思いを全国で、全世界で共有するために行動し、声を上げていこう。まきてーないびらんどー(負けてはなりませんよ)」と訴えると、大きな拍手に包まれました。
沖縄戦当時、石垣島でマラリア感染の危険性が高い地域へ日本軍から強制疎開させられた山根安行さん(93)=那覇市=が発言。「戦争地獄の中で母を失い、マラリアにかかって死線をさまよった。国民を地獄に送るような政府は倒そう」と語り、とぅばらーま(八重山民謡を代表する名曲)を熱唱しました。
沖縄国際大学の前泊博盛教授が基調報告し、沖縄を戦場にさせないためには「軍拡を好む政治家ではなく、平和を守る人を国会に送っていく。平和と民主主義は与えられるものではなく、奪い取るもの」と強調しました。
自衛隊弾薬庫等建設に反対する沖縄市民の会共同代表として日本共産党の、しまぶく恵祐県議は「対話と外交で信頼醸成と平和構築の努力を強く求めます。地球上から戦争をなくしていくため行動しよう」と呼びかけました。
日本共産党の、あかみね政賢衆院議員ら県関係野党国会議員も参加。参院会派「沖縄の風」の高良鉄美議員が代表して訴えました。(しんぶん赤旗 2023年11月24日)