沖縄県うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地への地対艦ミサイル部隊配備問題をめぐり、沖縄選出の野党国会議員でつくる「うりずんの会」と「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」は8月18日、同分屯地内に入って調査し、防衛省沖縄防衛局の伊藤晋哉局長から説明を受けました。
同分屯地では、保安林に指定されている土地を森林法に違反して開発していたことが問題になっています。
調査後に記者団の取材に応じた「市民の会」の北上田毅氏によると、防衛局は過去に保安林指定土地の形質を変更する工事をしていたことを認めたものの、その際に保安林との認識はなく今年に入り沖縄県からの指摘で分かったと説明したといいます。
北上田氏は「『知りませんでした』は通用しない。違法行為は明らかであり森林に復旧すべきだ。当然、ミサイル配備は論外だ」と強調しました。
日本共産党の、あかみね政賢衆院議員は、同分屯地が宮古島や石垣島のミサイル部隊も束ねた司令部機能を持つと指摘し、「安保3文書の中でも重要な位置付けとなる基地だ。保安林の問題も含め、軍備強化を許さないために国会で追及していく」と述べました。
社民党の新垣邦男衆院議員、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一、高良鉄美両議員、屋良朝博前衆院議員も参加しました。(しんぶん赤旗 2023年8月19日)