沖縄「慰霊の日」の6月23日、鉄血勤皇隊として沖縄戦に動員され、命を奪われた沖縄師範学校の学徒などをまつる沖縄師範健児之塔(同県糸満市摩文仁)で、遺族らによる「慰霊祭」が開かれました。
同師範学校の校歌や寮歌が流されたのち、遺族らは黙とう、焼香し、犠牲者を追悼しました。
師範学校予科2年だった兄の遺族の男性(75)=八重瀬町=は、兄の写真はなく、どんな最期を迎えたかも分からないといいますが、「慰霊祭」には毎年参列していると語りました。「小学生の子どもたちも戦争の愚かさを知り、平和の尊さを伝える作文を書くのに、上に立つ多くの政治家たちは戦争をけしかけるようなことばかりやっているように思います。もし戦争が起きれば、基地が集中する沖縄は攻撃されてしまう。戦争にしない政治をしてほしい」
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、党県議団は、「慰霊祭」が始まる少し前に健児之塔を訪れ、犠牲になった学徒らに手を合わせました。(しんぶん赤旗 2023年6月24日)